reylF は、長編Web小説の執筆に特化したAndroidテキストエディターアプリです。折りたたみ端末やタブレットでのデュアルペイン表示、タグ(しおり)管理、縦書き組版とPDF出力、AIアシスト、Git同期などの機能を備えています。
このマニュアル自体も reylF のドキュメントとして開けるMarkdownファイルです。設定画面の「マニュアルを開く」からいつでも開くことができます(ドキュメント一覧には表示されません)。執筆中に参照したいときは、AIチャットの参照テキストとしてマニュアルの一部を渡して質問することも可能です。
目次
- 基本概念
- ホーム画面(Start)
- ドキュメント一覧画面
- グループ一覧画面
- エディター画面
- デュアルペイン(2画面表示)
- テキストプレビュー / Markdownプレビュー
- タグ機能(ドロワーとタグ一覧)
- AIアシスタント画面
- Git同期と競合解決(マージ)
- 設定画面
- キーボードショートカット
- Markdown記法リファレンス
1. 基本概念
ドキュメント
reylF における執筆・作業の基本単位です。テキスト(.txt)またはMarkdown(.md)として扱われ、エディター画面上部の拡張子表示をタップしていつでも切り替えられます。原稿データは端末内に保存され、自動保存および手動保存に対応しています。
グループ
ドキュメントを階層的に整理するためのフォルダーです。グループの中にサブグループを作成することもできます。各ドキュメントは1つのグループに所属します。
タグ(しおり)
ドキュメント内の特定の行に貼り付けられる色付きのマーカーです。シーン・登場人物・伏線・推敲予定箇所など、執筆作業の整理に活用できます。タグには名前と色を設定でき、複数のドキュメントの複数行に同一のタグを付けることが可能です。本文を編集して行が増減しても、タグは対象行の内容に自動追従します。
デュアルペイン
画面を2つの「ペイン」に分割し、それぞれで異なるドキュメント(または同じドキュメントの別箇所・プレビュー)を並行して開く機能です。折りたたみ端末やタブレットでの「資料を参照しながら執筆する」用途に最適化されています。画面分割の方向は左右(既定)および上下から選択できます。
Git同期
GitHubリポジトリとドキュメント・タグを同期する機能です。複数端末間でのデータ共有、変更履歴の管理、安全なバックアップとして利用できます(利用には設定が必要です。→ 11.7 Git / GitHub設定)。
「戻る」の着地先
「戻る」操作は、その画面を開いた元の画面へ遷移します。
- ホーム画面から新規作成したエディターを閉じると、ホーム画面へ戻ります。
- ドキュメント一覧から開いたエディターを閉じると、ドキュメント一覧へ戻ります。
- タグ一覧やタグドロワーから該当行へジャンプした場合も、ジャンプ前の画面へ戻ります。
2. ホーム画面(Start)
アプリを起動した際に最初に表示されるメインポータルです。
上部バーのボタン
| アイコン | 機能名 | 操作内容 |
|---|---|---|
| ↓ 雲マーク | Pull | GitHubから最新の変更を取得します。同期実行中は読み込みインジケーターに変化します。 |
| ↑ 雲マーク | Push | GitHubへ未送信のデータを送信します。未送信のデータがある場合、アイコンに件数バッジが表示されます。 |
| タグマーク | タグ一覧 | 全ドキュメントのタグを一覧管理する画面を開きます。 |
| 歯車マーク | 設定 | アプリ全体の設定画面を開きます。 |
注意:
- 雲マーク(Pull / Push)は、GitHubとの接続を1つ以上設定すると表示されます(接続の追加は 10章 を参照)。
- GitHubへのデータ送信は、上向きの雲ボタンを押した時のみ実行されます(高度な設定で「1日に1回Pushする」を有効にしている場合を除きます)。
- プッシュ件数バッジに表示される数は、原稿・しおり・フォルダー・画像などの実データ件数です(内部設定やメタデータは含みません)。
- 多数の原稿がリポジトリ最上位へ移動するなど大きな変更が含まれる場合は、送信前に確認ダイアログが表示されます(キャンセルを選択すれば送信は中止されます)。
メインボタン
| ボタン | 操作内容 |
|---|---|
| + 新規作成 | 新規ドキュメントを作成し、エディター画面を開きます。 |
| ドキュメント一覧 | 保存されているすべてのドキュメントを一覧表示します。 |
| グループ一覧 | グループ(フォルダー)階層でドキュメントを閲覧・管理します。 |
| インポート | 端末内の .txt / .md ファイルを取り込み、エディターで開きます。 |
| AIチャット | AIアシスタント画面を開きます(APIキー未登録時は設定案内が表示されます)。 |
最近のドキュメント
画面下部には、直近で編集したドキュメントが最大5件カード形式で表示されます。 カードにはドキュメント名・最終更新日時・本文冒頭プレビュー・文字数・操作時間が表示され、タップで直接エディターが開きます。
- 表示優先順位: reylFで一度でも保存したドキュメントが優先され、その中で更新日時の新しい順に並びます。取り込んだだけのドキュメントも、一度編集・保存すると上位に表示されます。
- 読み取り専用原稿: 読み取り専用のドキュメントはここには表示されません。「編集できるようにする」でロックを解除した原稿は、次回以降表示対象に含まれます。
- 競合の警告: Git同期で競合が発生しているドキュメントは「文章が競合しています」と赤字で強調表示され、必ずリストの先頭に固定されます。タップすると競合解決画面(→ 10章)へ遷移します。
3. ドキュメント一覧画面
端末内に保存されているすべてのドキュメントをフラットに一覧表示する画面です。
上部バー
| アイコン | 操作内容 |
|---|---|
| ← | 前の画面に戻ります。 |
| 並び替えアイコン | 並び順メニューを開きます。「更新日時(新しい順/古い順)」「名前(昇順/降順)」「作成日時(新しい順/古い順)」から選択できます(ドキュメントが0件の時は非表示)。 |
検索
一覧の上部に常時表示されている検索バーからドキュメントを検索できます。
- キーワードを入力すると、ドキュメント名による即時絞り込みが行われます。
- 「本文も検索」をオンにすると、ドキュメントの本文全体を対象に検索します(原稿数が多い場合は検索に数秒かかることがあります)。
- 入力欄右端の ✕ をタップすると検索語を素早くクリアできます。
ドキュメントカード
カードをタップするとエディター画面が開きます(競合状態の場合は競合解決画面、読み取り専用の場合はプレビュー画面が開きます)。
- 形式バッジ: ドキュメント名の右隣に
txtまたはmdのバッジが表示され、ファイル形式を一目で判別できます。 - 読み取り専用表示: 読み取り専用のドキュメントには鍵マークと「読み取り専用」が表示され、誤操作防止のため削除ボタンやフォルダー変更ボタンは非表示になります。
- 情報表示: カード下段には、総文字数と執筆作業の累積時間(操作時間)が表示されます。
| カード右端のボタン | 操作内容 |
|---|---|
| 目アイコン | テキストプレビュー画面を開きます。 |
| 本アイコン(組版) | エディターを開かずに組版プレビューへ進みます。読み取り専用の原稿でも使えます。 |
| フォルダーアイコン | グループ割り当てダイアログを開き、所属先グループを変更します(ルート=未所属への移動も可能)。 |
| ゴミ箱アイコン | 削除確認ダイアログを表示し、ドキュメントをゴミ箱へ移動します。 |
新規作成
画面右下の +(FAB) をタップすると、即座に新規ドキュメントが作成されエディター画面が開きます。
4. グループ一覧画面
フォルダー階層によってドキュメントを分類・整理する画面です。ホーム画面の「グループ一覧」から開きます。
- 階層移動: グループをタップすると下層フォルダーへ移動し、上部のパンくずリストから上位階層へ素早く戻ることができます。
- 原稿の閲覧: 各ドキュメントはタップでエディターが開き、目アイコンでプレビュー、本アイコンで組版プレビューが表示されます。
- 読み取り専用の挙動: 読み取り専用の原稿を開くと、まずプレビュー画面が表示されます。上部の「編集できるようにする」または鉛筆アイコンをタップし、確認ダイアログを承認することで編集モードへ移行できます。
上部バー
| アイコン | 操作内容 |
|---|---|
| フォルダー+ | 現在の階層に新しいグループを作成します。 |
| ↑↓(並び替え) | 並び替えモードに切り替えます。ハンドル(≡)を長押ししてドラッグするか、↑↓ボタンでグループの表示順序を変更します。 |
| 本アイコン(シリーズ組版) | 子グループの中で、この階層に原稿が1つ以上あるときに現れます。綴じ方を保存していればプレビュー、まだ保存していなければセットアップ画面が開きます。 |
| ⋮(メニュー) | ゴミ箱(削除した原稿の一覧)を開けます。Git同期しているフォルダーでは「画像を追加」も選べます。 |
グループの操作とGit同期時の注意点
- グループの組版: グループ行の本アイコンから、そのグループのシリーズ組版を開けます。直下に原稿が1つ以上あるグループに表示され、ロック中も使えます。綴じ方が保存済みならプレビュー、未保存ならセットアップ画面が開きます。
- グループの移動: グループ行の移動アイコンから、別の親グループの配下へ移動できます。
- リポジトリを跨ぐ移動(コピー動作):
- 異なるリポジトリと同期しているグループ間、またはリポジトリ内からリポジトリ外へグループを移動しようとした場合、移動ではなくコピー処理になります。
- 実行前に「何件のドキュメントと画像が複製されるか」が確認ダイアログに表示されます。
- コピーされたドキュメントは元データから独立した新規データとして作成されます。元の原稿を削除したい場合は、コピー完了後に元のグループを手動で削除してください。
- ※同一リポジトリ内での階層移動、またはGit同期を使用していないグループ間であれば、通常の移動が行われます。
- 予約名グループ:
.reylf、.git、.trash、backupの4つの名称は、システムの管理用フォルダーと重複するためグループ名としては使用できません。
リポジトリ連携時のファイル表示
Git同期を設定している場合、リポジトリ内のファイルやフォルダーがグループ一覧にそのまま反映されます。PC等で作成した外部ファイルも端末から確認可能です。
- 非原稿ファイル(PDF・画像・設定ファイル等):
- 専用アイコンで表示され、タップするとビューアーで確認できます。右端の
⋮メニューから外部共有や端末保存が可能です。 - 画像ファイル(PNG / JPEG / WebP / GIF)は一覧内でサムネイル表示されます。
- 専用アイコンで表示され、タップするとビューアーで確認できます。右端の
- 外部テキストファイル(.txt / .md 以外):
- リポジトリ内の外部テキストファイルは、拡張子にかかわらず等幅フォントのプレビューで閲覧できます。
- プレビュー画面から「編集できるようにする」を実行することで、reylFのエディターで直接編集・保存が可能になります。
- 安全のための読み取り専用:
- リポジトリ由来のファイルやフォルダーは、誤変更を防ぐため初期状態ではすべて読み取り専用に保護されています。編集が必要なファイルのみ、個別にロックを解除して作業を行ってください。
階層内検索
一覧上部の検索欄から、現在開いている階層配下にあるすべてのドキュメントをまとめて検索できます。
- 探す範囲は「現在開いている階層およびそのサブグループすべて」です。
- 「本文も検索」をオンにすると、ドキュメントの本文も検索対象になります。
- 「そのほかのファイルも検索」をオンにすると、原稿以外のファイル名やテキストファイルの中身も検索対象に含められます。
5. エディター画面
テキストを入力・編集するメイン画面です。
上部バー
中央(タイトル領域)
- ドキュメント名: タップするとインライン編集になり、名前を変更できます。空のまま確定した場合は元の名前に戻ります。
- 拡張子(.txt / .md): タップするとテキストモード(
.txt)とMarkdownモード(.md)を切り替えられます。モードによって下部ツールバーの項目やプレビューの種類が変わります。
右側
| 要素 | 操作内容 |
|---|---|
| ● 未保存(赤) | タップすると手動保存します。 |
| ✓ 保存済み(青) | 保存済みであることを示します。 |
| タグマーク | タグドロワー(→ 8章)を開きます。 |
| ⋮ | オーバーフローメニューを開きます。 |
- 保存状態(● 未保存 / ✓ 保存済み)の長押し: 編集画面を開いたまま、このドキュメントの所属グループを変更できます。未保存の変更がある場合は移動前に自動保存されます(読み取り専用ドキュメントでは利用できません)。
オーバーフローメニュー(⋮)
| 項目 | 操作内容 |
|---|---|
| 全文コピー | 本文全体をクリップボードにコピーします(本文が空の場合は表示されません)。 |
| 投稿サイト | この原稿で適用する記法と投稿先を選択します(→ 11.5 投稿サイト)。「標準に従う」と登録済みの投稿サイト一覧が表示されます。テキストモードでは、選択後に本文中の記法を一括変換するかどうかも確認します(読み取り専用時は表示されません)。 |
| 投稿サイトを開く | 本文をクリップボードにコピーした上で、設定された投稿先URLをブラウザで開きます(URL設定時のみ表示)。 |
| エクスポート | テキストファイルとして他アプリへ共有します(本文が空の場合は表示されません)。 |
| タグ一覧 | タグドロワーを開きます。 |
| テキスト / マークダウンプレビュー | プレビュー画面を開きます(現在のモードに応じて切り替わります)。開いた時点で原稿は保存されます。 |
| 組版・PDF出力 | 文庫〜A4判型での縦書き・横書き組版プレビューおよびPDF/画像出力画面を開きます(→ 7章)。 |
| 整形 | 一字下げや記号・句読点の統一など、指定したルールを本文全体または選択行に適用します(テキストモード時。→ 整形)。 |
| 文章チェック | 長い一文や文末の重複などを自動検出し、校正支援を行います(テキストモード時。→ 5.4 文章チェックパネル)。読み取り専用時も実行可能です。 |
| 変更履歴 | 過去の保存(復元ポイント)一覧から、当時の本文をプレビュー・復元します。 |
| 読み取り専用に戻す | 編集可能にしていた同期リポジトリの原稿を読み取り専用に戻し、プレビューへ遷移します(未送信の変更がある場合は先に同期を完了させてください)。 |
| 設定 | 設定画面を開きます。 |
※「読み取り専用に戻す」「設定」「ドキュメントを削除」は、常にメニューの最下部に固定表示されます。
変更履歴の利用について
- 端末内ローカル記録: GitHub連携を行っていなくても、reylFが端末内で自動的に過去の版を記録・保持します。ただし端末内ローカルの記録であるため、端末紛失や故障へのバックアップにはなりません。安全なバックアップには Git同期 または 保存管理のエクスポート をご利用ください。
- 差分の確認: プレビュー画面の「現在との差分」タブで、選択した過去の版に戻した際の変更箇所(追加行=緑、削除行=赤)を視覚的に確認できます。
- 文字数推移グラフ: 右上のグラフアイコンをタップすると、保存時刻に沿った執筆文字数の推移を折れ線グラフで確認できます。本文に変更のない保存(タグ付け替え等)は履歴一覧やグラフには含まれません。
- 履歴の保持期間: 90日を経過した古い履歴は自動的に統合され、個別の復元は行えなくなります。また、変更履歴の対象はテキスト本文のみであり、画像ファイルは含まれません。
整形
メニュー(⋮)の「整形」を選択すると、表記揺れや体裁の乱れを一括で整えられます(テキストモード専用)。
- 適用範囲: テキストを選択していない場合は本文全体、選択中の場合は選択範囲が含まれる行全体が対象となります。
- 項目の選択: 実行したい項目にチェックを入れて実行します。チェック状態は次回以降も保持されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 地の文を一字下げる | 行頭に全角スペースを挿入します。空行、すでに字下げされている行、台詞行(「」『』()で囲まれた行)は対象外です。 |
| !?の後を一字空ける | 感嘆符・疑問符の直後に全角スペースを1つ挿入します。「!?」と連続する場合は末尾にのみ挿入します。行末、閉じ括弧の前、句読点や三点リーダの前、すでに空白がある場合は空けません(半角の !? は縦中横の組版を維持するため対象外です)。 |
| 中黒の連続を三点リーダにする | 連続する中黒3つ(・・・)を三点リーダ(…)に変換します。単独の中黒はそのまま維持されます。 |
| 三点リーダを偶数個に揃える | 日本語組版の慣例に合わせ、奇数個並んでいる三点リーダ(…)に1つ追加して偶数組(2つ1組)に揃えます。 |
| ダッシュの連続を罫線でつなぐ | ダッシュが連続した際の隙間を埋めるため、罫線文字に置き換えます(2つ以上連続する場合のみ。初期状態はオフ)。 |
| 閉じ括弧の直前の句読点を削る | 「そうだ。」→「そうだ」のように、閉じ括弧直前の句読点を削除します。 |
| 連続した句読点を1つにする | 「そうだ。。」→「そうだ。」のように、重複した句読点を1つに統合します。 |
| 括弧を全角にする | 半角の ( ) [ ] { } を全角に変換します。 |
| !?の幅(なし / 全角に / 半角に) | 感嘆符・疑問符の全角・半角を統一します。組版の縦中横設定に合わせて選択してください。 |
| 英数字の幅(なし / 全角に / 半角に) | 英数字(0-9, A-Z, a-z)の全角・半角を統一します。縦書き組版において、全角は正立し、半角は横倒しで配置されます。 |
※改ページ・章タイトル・見出し行([newpage] / === / [chapter:…] / # …)や、行内のルビ・傍点記法(|漢字《かんじ》 / 《《傍点》》 等)の内部は整形対象外となり、書き換えられません。
行番号ガターとステータスバー
- 行番号(ガター): エディター左端の行番号をタップ/ダブルタップ/長押しすることで、その行へのタグ付けやタグ解除が行えます。各操作の割り当ては設定画面でカスタマイズできます(→ 11.2)。
- 位置不明タグマーカー: マーカーが丸ではなく**三角形(警告マーク)**になっている行は、同期等で行位置が特定できなくなったタグを示します(→ 位置がわからなくなったタグ)。
- ステータスバー: ツールバー直上に常時表示され、「文字数(改行除く)」「操作時間」「カーソル位置(行:列)」「総行数」をリアルタイムで確認できます。
操作時間
その原稿を開いて実際に作業していた時間を計測し、ステータスバーや一覧カードに表示します。
- 計測対象: 原稿が画面の最前面に表示されている時間のみが加算されます。アプリを閉じている時間、画面が消灯している時間、2画面モードで反対側のペインを操作している時間は計測されません。
- 端末ローカル記録: 操作時間は端末内にのみ記録され、Git同期やZIPエクスポート、原稿の複製では引き継がれません。
- 読み取り専用: 読み取り専用で開いている原稿や外部同期ファイルでは計測されません。
未保存変更ダイアログ
自動保存がオフの状態で未保存の変更があるまま画面を離れようとすると、確認ダイアログが表示されます。
| ボタン | 操作内容 |
|---|---|
| 保存して閉じる | 編集内容を保存して画面を閉じます。 |
| 破棄 | 編集内容を最後に保存した状態まで戻して閉じます(Undo履歴も消去されます)。 |
| キャンセル | 編集を継続し、エディター画面に留まります。 |
※自動保存がオンの場合は、確認ダイアログを挟まず自動的に保存して画面を閉じます。
5.1 ツールバー(テキストモード)
エディター下部に配置される各種操作ボタンです。ボタンの表示・非表示や配置順は設定で自由に変更できます(→ 11.2)。
| ボタン | 操作内容 |
|---|---|
| 虫眼鏡 | 検索パネルを開きます。 |
| 検索置換 | 置換パネルを開きます。 |
| ↩ / ↪ | 元に戻す(Undo) / やり直し(Redo)。操作不可時はグレーアウトします。 |
| ルビ | ルビ挿入ダイアログを開きます。テキスト選択中はその文字列が親文字として設定されます。既存のルビ記法上にカーソルがある場合は編集モードとなり、記法の削除も可能です。 |
| B / I / 傍点 | 太字 / 斜体 / 傍点。選択中なら選択文字列を記法で囲み、未選択なら入力ダイアログを開きます。太字・斜体は投稿サイト設定に連動し、傍点は独立して記法を設定できます(→ 11.5 投稿サイト)。 |
| 虹 | ゲーミング装飾。選択範囲を [[gaming:…]] で囲みます。テキストプレビューでは流れる虹色、組版・PDF出力では虹のグラデーションとして描画されます(サポーター購入後に解放される機能です。→ 11.11 開発を支援)。 |
| あ゛ / あ゜ | 濁点 / 半濁点。テキスト選択中は対象のかなすべてに濁点・半濁点を付与します(すでに付いている場合は外します)。初期状態では非表示です。 |
| 章 | 章タイトル挿入ダイアログを開きます。 |
| 改ページ | カーソル位置に改ページ記法を挿入します。 |
| 挿絵 | 画像を選び、[[image:パス]] を独立した行として挿入します。組版では1ページに1枚置きます。 |
| 文章チェック | 文章チェックパネルを開きます(→ 5.4 文章チェックパネル)。初期状態ではメニュー(⋮)内に配置されています。 |
| 目 | テキストプレビューを開きます。 |
| ★(AI) | AIアシスタントを開きます。テキスト選択中はその範囲が参照テキストとして渡されます(APIキー設定後に表示されます)。 |
| …(非表示のツール) | ツールバーで非表示に設定されている機能の一覧を開き、そこから直接実行できます。 |
※自作したカスタム挿入ツール(→ 11.2)も、このツールバーに追加して並べられます。
5.2 ツールバー(Markdownモード)
Markdown編集用のツールバーです。検索・置換・Undo/Redo・ルビ・プレビュー・AIに加え、見出し・リスト・太字・リンク・テーブル・画像などの挿入ボタンが配置されます。
画像の挿入
画像ボタンをタップすると、挿入方法を選択できます。
- リポジトリから選ぶ: Git同期リポジトリ内に存在する画像を選択します。フォルダーを辿って画像をタップすると、本文に
が挿入されます。 - 端末から追加する: 端末内の画像ファイルをリポジトリへ追加し、本文へ挿入します。保存先フォルダーを選択して「ここに保存」を実行後、画像を選択します。
ドキュメント移動時の画像パス自動調整
ドキュメントを別のフォルダーへ移動した場合、本文内に記述された画像への相対パスは移動後の位置関係に合わせて自動的に再計算・更新されます。隣接する images/ フォルダー内の画像も一緒に移動先へ引き継がれます。
5.3 検索・置換パネル
| 要素 | 説明 |
|---|---|
検索入力欄 / 2/5 表示 |
検索文字列の入力と、現在の一致位置および総一致件数を表示します。 |
| ↑ / ↓ | 前後の一致箇所へ移動します。 |
| × | パネルを閉じます。 |
| 置換入力欄 / 置換 / 全置換 | 置換対象の入力欄です。「置換」で現在の一致箇所のみ、「全置換」で一括置換します。 |
| 正規表現スイッチ | オンにすると、検索文字列を正規表現パターンとして処理します。 |
正規表現検索・置換の仕様
- 大文字・小文字: オン・オフを問わず区別せずに検索します。
- 後方参照: 置換欄で
$1,$2を指定することで、検索パターン内のグループ(丸括弧で囲んだ部分)を展開できます(例:「(.+?)」→『$1』)。 - エスケープシーケンス: 置換欄で
\n(改行)、\t(タブ)が利用可能です。バックスラッシュ記号そのものを挿入する場合は\\、ドル記号は\$と記述します。 - 位置指定:
^(行頭)、$(行末)が利用可能です(.は改行には一致しません)。 - プレビュー連動: 正規表現モードがオンの間は、プレビュー画面へのハイライト連動は行われません。
5.4 文章チェックパネル
本文を自動解析し、読みにくさや誤りの可能性がある箇所を検出・指摘します。
- 対象項目: 長い一文、読点の多用、同一文末の連続、近接する言葉の重複、ら抜き・い抜き言葉、括弧の対応ミス、表記揺れなど。
- 動作原則: 指摘の提示のみを行い、ユーザーの明示的な操作なしに本文を自動で書き換えることはありません。
| 要素 | 説明 |
|---|---|
3/12 件 表示 |
現在の指摘番号と総指摘件数です。解析中は –/– 件 と表示されます。 |
| ↑ / ↓ | 前後の指摘箇所へ移動します。本文が該当位置までスクロールし、カーソルも移動します。 |
| 指摘内容 | 現在選択されている指摘の概要を表示します。 |
| この指摘を無視する | パネルを閉じるまでの間、その指摘を一時的に非表示にします。同一文や同一語に対する指摘もまとめて非表示になります。 |
| 辞書に追加 | 指摘された語をユーザー辞書へ追加する画面を開きます(語や読みを修正してから登録可能です。→ 11.3 文章チェック)。 |
| × | パネルを閉じます。指摘マーカーも消去されます。 |
指摘マーカーの表示仕様
- 指摘箇所には波線が表示されます。現在選択中の指摘箇所は濃い波線となり、対応する語句にも強調色が付きます。
- 本文中の波線をタップすると、その位置の指摘項目に直接切り替わります。
- 本文を編集すると、編集後の内容に基づいて自動的に再解析が行われます。
AIでチェック
機械的なルールでは検知が難しい誤字・誤変換、脱字・衍字、助詞や活用の不自然さ、文のねじれ、固有名詞の不整合などをAIが総合的に解析します。
- 実行条件: AIプロバイダおよびAPIキーを設定している場合にのみボタンが表示されます。ボタンをタップした時のみ実行されます(自動実行は行われません)。
- 段落単位のキャッシュ: 解析済みの段落は記憶され、本文を編集しても変更のない段落は再送信されません。変更された段落のみが差分として解析されます。
- ユーザー辞書の反映: ユーザー辞書に登録された語句はプロンプトのコンテキストとしてAIにも渡されるため、作中の造語や登場人物名が誤字として誤認されるのを防ぎます。
- 表示切り替え: 解析完了後は「機械」「AI」のチェックボックスが表示され、それぞれの指摘を個別に表示・非表示に切り替えられます。
6. デュアルペイン(2画面表示)
大画面端末やタブレット、折りたたみ端末を開いた状態では、作業効率を高める2画面表示(デュアルペイン)が利用できます。
画面の配置と切り替え
- 自動切り替え: 画面幅に応じて自動的に2画面に切り替わります(設定の「画面モード」で 自動 / 1画面 / 2画面 に固定することも可能です)。
- 分割方向: 左右分割(既定)と上下分割を選択できます。上下分割は、縦持ちのスマートフォンやタブレットで「上に資料、下に本文」といったレイアウトに最適です。
- 一時切り替えスイッチ: 分割方向を上下に設定している場合、ホーム画面ヘッダー左端に 1画面 / 2画面 の切り替えスイッチが表示され、手軽にレイアウトを変更できます。
- 画面配置の設定: 2画面化された際、直前に開いていた画面を左右(または上下)のどちらに配置するかを設定できます。
操作と連動
- 比率の変更: 中央の仕切りバーをドラッグして、左右(上下)ペインの表示比率を調整できます。中央付近では均等(50:50)にスナップします。
- ペインの入れ替え: 仕切り中央のつまみをダブルタップすると、両ペインの表示位置が瞬時に入れ替わります。
- アクティブペイン: 枠線が強調されているペインが操作対象です。タップすることでアクティブペインを切り替えられます。
- リアルタイム同期: 同一ドキュメントを両ペインで開いた場合、編集内容はリアルタイムに同期されます(カーソルやスクロール位置は独立して保持されます)。
- プレビュー追従: エディターとプレビューを並べて表示している際、プレビュー側の「追従」スイッチをオンにすると、エディターのスクロールや検索位置にプレビューが自動連動します。
- 戻る操作: システムの「戻る」操作は、まずアクティブなペイン内で処理され、次に直前に操作していたペインへフォーカスが移動します。
7. テキストプレビュー / Markdownプレビュー
テキストプレビュー(.txt)
ルビ・傍点・章タイトル・改ページなどの小説用特殊記法を整形して表示します。
- 記法互換性: 各種投稿サイト(小説家になろう、pixiv、カクヨム等)のどの記法で記述された原稿であっても、適切に解釈されて美麗に表示されます。
- ゲーミング表示:
[[gaming:…]]で囲まれた範囲は、サポーター購入後に流れる虹色アニメーションで表示されます(流れる速さは 11.12 ゲーミング の「流れる速さ」に連動)。囲みごとに始まりの色が隣の色へ1つずつずれるため、短い囲みを連続して配置しても同じ色にならず自然なグラデーションになります(組版・PDF出力も同様の順序)。未購入時は通常の文字色で表示されます。
| 上部バーの要素 | 操作内容 |
|---|---|
| ← | 前の画面に戻ります。 |
| 追従スイッチ | オンにすると、エディター側のスクロールおよび検索ハイライトにリアルタイムで連動します。 |
| 鉛筆 | エディター画面に切り替えます。 |
濁点・半濁点付きのかな表示
「あ゙」「な゙」「か゚」といった通常の文字変換では入力しづらい濁点・半濁点付きのかなも扱えます。
- 表示推奨フォント: 画面表示において「こぶり明朝」、組版において「源暎こぶり明朝」を選択することで、1マスの中に美しく収まった結合文字として表示・組版されます。
- 他フォントでの表示: その他のフォントでは濁点記号が隣のマスへずれて表示される場合がありますが、文字データ自体は標準的なUnicodeとして保持されているため、他アプリへのコピーや投稿時にも安全に取り扱えます。
Markdownプレビュー(.md)
見出し・表・リスト・引用・コードブロックなどを標準的なMarkdownスタイルでレンダリングします。
- 図表・数式描画: Mermaid記法のダイアグラム描画およびKaTeXによる数式表示(
$...$/$$...$$)に対応しており、完全オフライン環境でもレンダリング可能です。 - 画像の表示: ドキュメントに取り込んだ画像や、Git同期リポジトリ内の相対パスで参照された画像を表示できます。
組版プレビュー / PDF出力(文庫ページメーカー)
本文を文庫・新書・B6・四六・A5・菊・B5・A4判などの各種判型に合わせ、本格的な縦書き(または横書き)で組版し、ページめくり形式でプレビューできます。印刷入稿用のPDFと、全ページの画像(PNG / BMP)を書き出せます。
入口
| 開く場所 | 何が開くか |
|---|---|
| ドキュメント一覧・グループ一覧のカードの本アイコン | その原稿1つを組んだプレビュー(エディターを開かずに組版できます。読み取り専用の原稿でも使えます) |
| エディターのメニュー(⋮)→「組版・PDF出力」 | 編集中の原稿を組んだプレビュー |
| グループ一覧でフォルダーを開いたときの上部バーの本アイコン、またはグループ行の本アイコン | そのフォルダーの原稿をまとめて1冊に組む「シリーズ組版」(下記) |
シリーズ組版(複数の作品をまとめて1冊に組む)
同じフォルダーに置いた複数の原稿を、順番を決めてまとめて1冊に組めます。1作品ずつPDFを作って後から結合するのではなく、最初から1冊として組版されるため、ノンブルと柱は通しで振られ、奥付は全体の末尾に1つだけ付きます。
- 入口: グループ一覧でフォルダーを開き、上部バーの本アイコンをタップします。この階層に原稿が1つ以上あるときに現れます。グループ行の本アイコンからも開けます。綴じ方が保存済みならプレビュー、未保存ならセットアップ画面が開きます。フォルダーに入れていないルート直下の原稿は対象になりません。下の階層の原稿も含めたい場合は、同じフォルダーへまとめてください。
- 綴じ方を決める(セットアップ画面): 画面は「本のタイトル」と「入れる作品」の2つの節に分かれ、見出しをタップして開きます(同時に開くのは1つ)。「入れる作品」でチェックボックスで組む作品を選び、ハンドル(≡)を長押ししてドラッグするか、上下ボタンで綴じる順に並べ替えます。ドラッグしたまま一覧の上端・下端まで運ぶと、一覧が自動でスクロールします。初期状態は全件チェックで、初期の並びは名前の自然順です(「第2話」→「第10話」が正しく並びます)。
- 綴じ方は保存されます: 綴じる作品と順番、作品ごとの扉の有無、本のタイトルと副題、シリーズ用の組版設定は変更のたびにフォルダーごとに保存され、次からは本アイコンを押すだけで同じ綴じ方のプレビューが開きます。画面を開いただけでは保存されません。「組版プレビューへ」を押すと、初期値のままでも保存してから進みます。綴じ方を保存したあとにフォルダーへ追加した原稿は、次にプレビューを開いたときに末尾へ自動で加わります(外したい場合は「作品設定」で外します)。
- 本のタイトルと副題: セットアップ画面の「本のタイトル」の節を開き、本そのもののタイトルと副題を入力します。タイトルを空欄にするとフォルダー名を使います。本扉の題名と副題、奥付の書名の初期値、保存するファイル名になります。
- 本扉: 組版設定シートの「前付け・後付け」で「本扉を付ける」をオンにすると、本の先頭に本全体の扉が1枚入ります。「題名」「副題」のチェックでそれぞれ表示するか選び、意匠はサムネイルから選びます(先頭の「作品の扉と同じ」にすると作品の扉の意匠に従います)。チェックの有無はサムネイルにも反映されます。題名と副題を両方外すと、飾りと背景だけの本扉になります。単体の原稿でも使え、そのときは原稿名と副題が組まれます。
- 作品ごとの扉: 各作品の「扉を付ける」をオフにすると、その作品は扉を挟まず本文から始まります。まえがき・あとがきなどに使えます。扉を外した作品も、もくじには載ります。
- 作品の名前と副題: セットアップ画面の各行の鉛筆アイコンで、その作品の名前と副題をまとめて編集できます。副題は扉ともくじに表示されます(扉では題名の7割ほどの大きさで、本文より小さくはなりません。文字の飾りが線のときは題名と副題のあいだに線が入ります)。ロック中の原稿は編集できません。
- 作品設定: プレビューの
⋮→「作品設定」でセットアップ画面へ戻れます。綴じ方を変えてプレビューへ戻ると、変更後の順番と設定で組み直されます。 - 扉ページともくじ: シリーズ組版では扉ページが最初からオンになります(設定シートの「前付け・後付け」でオフにできます)。もくじは自動ではオンにならず、同じ「前付け・後付け」で「もくじを付ける」をオンにすると、本の先頭に作品の一覧と開始ページ番号のページが入ります(「11.4 組版設定」)。
- 白紙の入り方: 紙のどちら側に何が来るかは決まっていて、そろえるために白紙が入ります。本扉を付けた場合は本扉が先頭になり、その直後にもくじが続きます。本扉と、裏から始まるもくじの間に白紙は挟みません。本扉がないときはもくじが本のいちばん先頭に来ますが、縦書きでもくじが右ページから始まるときは、その前に白紙が1枚入ります(本の中身は必ず左ページから始まるためです。横書きでは左右が逆になります)。扉は必ず紙の表(縦書きなら左ページ)に来ます。本文は「開始ページ」で選んだ側から始まるので、扉を付けていて開始ページが紙の表のときは、扉と本文のあいだに白紙が1枚入ります。奥付は必ず紙の裏(縦書きなら右ページ)に来ます。奥付を付けていて全体が奇数ページになるときは、偶数ページにそろえるために奥付の手前にもう1枚白紙が入ります(印刷は紙の表裏で組むためです。このときは奥付が紙の表へ1枚ぶんずれます)。ただしもくじを付けているときは本が必ず紙の表から始まるので、この白紙は入りません(奥付は紙の裏のまま、全体も偶数ページになります)。白紙が入るのはそれぞれ多くても1枚です(「ページ数を4の倍数にする」をオンにしたときだけは、奥付の手前か最後に白紙がさらに入ります。「11.4 組版設定」参照)。本文が空の作品でも扉だけは出ます。
- 柱と奥付とファイル名: 柱(ページ端の見出し)は作品ごとの題名、奥付の書名の既定値と保存するファイル名はシリーズ名になります。シリーズ名はフォルダー名です。フォルダー名を読み込めない場合は綴じる順の先頭の作品名を使います。
- 設定はフォルダーごとに保存: シリーズ組版中に設定シートで変えた版面は、そのフォルダーのシリーズ組版用の設定として保存されます(1作目の原稿の設定は書き換わりません)。初めて開いたときは綴じる順の先頭の原稿の設定(扉ページはオン)から始まり、設定シートの下の断り書きでどちらの状態か分かります。「プリセット」で「標準」を選ぶとフォルダーの設定を消し、先頭の原稿の設定に戻ります。
- 編集内容の反映: 2画面で反対側に収録作品のエディターを開いていると、単体組版と同じく入力が止まった時点の本文で組み直し、保存するとすぐ反映されます。
- シリーズ組版で使えないもの: エディターの編集位置に合わせてプレビューを動かす追従は単体組版だけです(プレビューからエディターへの追従は使えます)。警告からの本文へのジャンプと、画像の「1枚ずつ保存」は使えません(ZIPでの保存はできます)。
プレビューの操作
- ページ送り: 縦書きは横スワイプ、横書きは縦スクロールでページを送ります。
- ページジャンプ: 上部バーのページ位置(n / m)をタップすると帯が開きます。ページ番号を入力してキーボードの完了操作で移動でき、前後のページへ進むボタンもあります。シリーズでは作品が綴じる順で並び、作品名をタップするとその作品の先頭ページ(扉を付けていれば扉)へ移動します。
- 見開き: 上部バーの見開きアイコン(編集アイコンの右。縦書きのときだけ出ます)で切り替えます。右綴じでは1ページ目が表(奇数ページ)なら左半分だけに表示し、以降は裏と表を並べます。最終ページが裏(偶数ページ)なら右半分だけになります。本扉なしのもくじなどで裏から始まる場合は、先頭から裏と表を組にします。左右の配置は、表示順のページ番号ではなく本の表裏に合わせます。2画面のときは見開きの間だけ1画面になり、見開きを解除するかプレビューを閉じると元に戻ります。横書きでは使えません。
- 拡大・縮小表示: ピンチ操作による拡大縮小(0.5倍〜5倍)に対応しています。見開きでは2ページをまとめて拡大・縮小します(プレビュー倍率は出力結果には影響しません)。
- このページを編集: 上部バーの編集アイコンをタップすると、表示中の作品をエディターで開きます。本文ページなら、そのページの先頭行へ移動します。シリーズでは、作品の扉ならその作品、本扉・もくじ・白紙・奥付なら直前の本文の作品を開きます(直前に本文がない場合は最初の作品)。ロック中は解除確認が開き、解除できたら編集へ進みます。
- 2画面でエディターを連動させる: 反対側に同じ原稿のエディターを開いておくと、エディターの編集位置にプレビューが追従します(上部バーの追従スイッチで切れます。単体組版のみ)。シリーズでは反対側にシリーズ内の作品を開いておくと、プレビューのページ送りで別の作品へ進んだときに反対側もその作品へ切り替わり、本文ページではその先頭行へ合わせます。反対側がシリーズ外の作品、新規未保存の原稿、エディター以外の画面なら切り替わりません。1画面では自動で切り替わりません。
| 上部バーの要素 | 操作内容 |
|---|---|
| ページ位置(n / m) | ページジャンプの帯を開きます。 |
| 編集アイコン | 表示中の作品をエディターで開きます。 |
| 見開きアイコン(縦書きのみ) | 見開き表示を切り替えます。オンの間は色が変わります。 |
| 追従スイッチ(2画面・単体組版のみ) | エディターの編集位置への追従を切り替えます。 |
| ⋮ → 組版設定 | 組版設定シートを開きます(判型、段組、文字数・行数、フォント、余白、ノンブル、前付け・後付け、出力設定等)。 |
| ⋮ → 作品設定(シリーズのみ) | セットアップ画面へ戻り、綴じる作品・順番・扉・本のタイトルと副題を変えます。 |
| ⋮ → 画像出力 | 全ページを画像(PNG / BMP、300dpiまたは600dpi)のZIPとして書き出し、選んだ保存先に保存します。 |
| ⋮ → PDF出力 | 印刷入稿基準を満たしたPDFファイルを生成し、選んだ保存先に保存します。 |
版面設定とプリセット管理
- ドキュメント別設定保持: 設定シートで変更した版面設定は、現在開いているドキュメント固有の設定として自動保存されます。「長編はA5二段組み、短編は文庫一段組み」のように原稿ごとに異なる版面を維持できます。
- 標準設定: 個別設定を持たないドキュメントは、アプリ共通の「標準」プリセットに従って組版されます。
- プリセットの活用: 設定シート上部の「プリセット」から、保存済みレイアウトの呼び出しや現在の設定の新規保存・上書き保存が行えます。プリセットの作成・見本・持ち出しと取り込みは「11.4 組版設定」を参照してください。
- 横書きプリセット: Markdown文書などの組版向けに、あらかじめ「横書き(Markdown向け)」プリセットが用意されています。
- 副題: 設定シートの「前付け・後付け」で扉ページをオンにすると扉欄に副題の入力欄が出ます。入力欄からフォーカスが外れたとき、またはキーボードの完了操作で保存し、扉に題名に続けて表示されます(シリーズでは、もくじにも載ります)。ロック中の原稿は編集できません。扉に出すかどうかは、扉欄の「副題」のチェックで切り替えます。
前付け・後付け(本扉・もくじ・扉ページ・奥付)
本扉・もくじ・扉ページ・奥付を付けるかどうかは、組版設定シートの「前付け・後付け」の節で選びます。4つの欄はどれも同じ形で、スイッチをオンにすると意匠(奥付ではひな形)のサムネイルが横に並び、タップして選びます。その下の「…の設定へ」で一覧を開けます。意匠やひな形は「11.4 組版設定」で作ります。
- もくじ: 本の先頭に、収録した作品の題名と、その作品が始まるページ番号を並べたページを加えます(既定はオフ)。
- 扉ページ: 原稿の先頭に、題名と副題と飾りを置いたページを加えます(既定はオフ。シリーズ組版のときだけ最初からオン)。「題名」「副題」のチェックを外すと、扉からその行が消えます(両方外すと飾りと背景だけの扉になります)。チェックの有無はサムネイルにも反映されます。
- 本扉: 本の先頭に置く、本全体の扉です(節の先頭。既定はオフ)。扉ページと同じく「題名」「副題」のチェックとサムネイルで選び、サムネイルの先頭の「作品の扉と同じ」を選ぶと扉ページの意匠に従います。題名と副題はシリーズでは作品設定の「本のタイトル」と「本の副題」、単体では原稿名と副題です。
- 奥付: 同人誌や個人出版向けに、本文末尾へ「奥付」ページ(発行日、サークル名、著者名、印刷所、連絡先、注意事項等)を1ページ追加できます。ひな形は「設定 → 組版設定 → 奥付」で作成・管理し、設定シートのサムネイル(実際に組んだ奥付のページ)から適用するひな形を選びます。縦書き書籍であっても、一般的な慣例に合わせて奥付ページは横書き・下部配置で組まれます。著者サイトやSNSなどのURLを最大3件までQRコードとして出力でき、QRコードが版面に入りきらないときは、大きさの揃え方と残すQRコードを自動で調整し、できるだけ多く刷ります(読み取れなくなるため縮小はしません)。1つも刷れないときや見出しが切れるときは警告が出ます。奥付に登録された著者名や連絡先などの個人情報は、Googleの自動クラウドバックアップ対象から意図的に除外されています。
- ページ数を4の倍数にする: 印刷する本のように4ページ刻みのページ数が要るときにオンにします(既定はオフ)。
挿絵
テキストモードでツールバーの「挿絵」から画像を選ぶと、本文に [[image:images/xxx.png]] の行が入ります。
組版ではその位置でページを切り替え、1ページに1枚の挿絵を置きます。対応形式はPNGとJPEGです。
Markdownモードでは通常の画像ボタンを使います。
塗り足しが無ければ仕上がり全面、あれば塗り足しを含む全面を画像で覆います。 縦横比を保って中央に置くため、紙面と画像の比率が違うと上下または左右が切れます。 挿絵ページに柱・ノンブルは付きません。クレジット帯を付ける設定では帯を出します。 画像が見つからない、読めない、非対応の場合は警告を表示し、そのページを空のまま残します。 画像を直しても後ろのページ位置は変わりません。印刷時の解像度が低い場合も警告します。 Git同期・原稿の移動・バックアップでは、Markdownの画像と同じように挿絵の画像も一緒に運ばれます。
組版の詳細仕様
- 縦中横(たてちゅうよこ): 縦書き本文中の英数字(2桁まで)や約物(!?、!?、?! 等)を1マスに横並びで収める処理を柔軟に設定できます。
- 半角カタカナ: 縦書きでは半角カタカナを全角にそろえて正立させます(原稿は変わりません)。半角の濁点・半濁点は直前の文字と合わせて1マスになります。
- 文字の自動補完: 選択したフォントに収録されていない文字が含まれる場合、代替フォントから自動的に字形を補完して出力します(どうしても字形が存在しない場合のみ「〓」記号へ置換され、警告が表示されます)。
- ノンブル・柱・トンボ: 印刷入稿に欠かせないノンブル(ページ番号、開始番号指定可)、柱(ページ上部の見出し)、トンボ(断ち落とし位置の目印)の付与に対応しています。
- 柱は右ページと左ページで別々に選べます: 「柱(右ページ)」「柱(左ページ)」で、それぞれ「なし」「章タイトル」「作品名」から選びます。片側だけ「なし」にもできます。設定は見たままの左右で保たれるため、綴じ方向を変えても右ページに出すものは右ページに出ます(どちらが奇数ページになるかだけが入れ替わります)。
- 更新前に「見開き別」を選んでいた場合は、そのときの綴じ方向で見たとおりの左右(右綴じなら右ページに作品名、左ページに章タイトル)に読み替わります。
- ノンブルを「天・小口寄り」にすると柱と同じ余白に並ぶため、柱はノンブルの幅のぶんだけノド側へ寄せて刷られます(重なりません)。
- クレジット表示: トンボとノンブルの双方が無効化されている場合は、各ページ下部に制作ツール表記が自動配置されます。消去したい場合はいずれかを有効にしてください。
出力(PDF・画像)
- 保存先を選んで保存します: 書き出しが終わると保存先を選ぶ画面が開き、選んだ場所にファイルが保存されます(アプリからは共有しません)。ほかのアプリへ渡したいときは、保存したファイルを「ファイル」アプリなどから共有してください。「1枚ずつ保存」だけは保存先を選ばず、端末の「ピクチャ / reylF」へ保存します。
- PDFは解像度に依存しません: 文字も罫線もすべて図形データとして書き出されるため、解像度(dpi)の設定はありません。印刷所の出力機の解像度でそのまま印刷されます。
- PDFの色: 出力前の確認画面(または組版設定シートの「出力設定」)で「カラー(CMYK)」「グレースケール」「二値(白黒)」から選べます。既定はカラーで、次に開いたときは既定に戻ります。
- カラー(CMYK): 印刷向けのCMYKで書き出します。文字は黒インク(K)100%だけの単色で、紙の色と
[[gaming:…]]の虹はCMYKに変換されます。 - グレースケール: 紙の色と
[[gaming:…]]の虹を濃淡(グレー)にします。単色印刷で虹の濃淡だけ残したいときに使います。 - 二値(白黒): 黒と白だけで書き出します。紙の色は塗られず、
[[gaming:…]]の範囲も黒の文字になります。網点を作らない単色入稿向けです。 - 扉ページやもくじに背景の PDF を敷いているとき、グレースケールと二値では、背景に色や中間調が含まれていれば画像に変換して埋め込みます(「11.4 組版設定」の「扉ページ」参照)。背景が PNG のときと挿絵は、グレースケールと二値では常に灰色・白黒の画像にして埋め込みます。
- カラー(CMYK): 印刷向けのCMYKで書き出します。文字は黒インク(K)100%だけの単色で、紙の色と
- 全文アウトライン化: 「PDFを全文アウトライン化」は、フォント埋め込みPDFを受け付けない入稿先向けの保険機能です。端末の標準フォントで補った文字は、この設定に関わらず図形として書き出されます。
- 画像の形式と解像度: 出力前の確認画面で形式(PNG / BMP)と解像度(300dpi / 600dpi)を選べます。既定はPNGの300dpiで、次に開いたときは既定に戻ります。BMPは無圧縮のため、ファイルサイズはPNGより大きくなります。「1枚ずつ保存」はPNG固定で、解像度は選んだ値が反映されます。BMPを選んでいるときは「1枚ずつ保存」は使えません(無圧縮のBMPを端末に1枚ずつ置くと容量が大きくなるため、BMPはZIPでのみ保存できます)。
- 背景や挿絵を埋め込めなかったとき: 端末のメモリが足りないなどで背景や挿絵を描けなかったときは、そのページを背景なし・空の挿絵ページとして出力したうえで知らせます。
8. タグ機能(ドロワーとタグ一覧)
原稿内の特定行にしおり(タグ)を挟み、後から瞬時に参照・ジャンプできる機能です。
タグドロワー
エディター画面のタグアイコンをタップするか、画面左端からスワイプすることで表示されるサイドパネルです。
| 要素 | 操作内容 |
|---|---|
| + | 現在のカーソル行に新規タグを付与するダイアログを開きます。 |
| ⬇(末尾へ) | ドキュメントの最末尾へジャンプします。 |
| 📌(ピン) | タブレット等の広い画面で、ドロワーを開いた状態のまま画面に固定します。 |
| タグ行 | タップして展開すると、そのタグが付与された行一覧が表示されます。行をタップすると該当ドキュメントの該当行へ即座にジャンプします。 |
| タグ行の長押し | タグの編集ダイアログ(タグ名・色・デフォルト指定)を開きます。 |
※★マークが表示されているタグはデフォルトタグであり、エディターのガター(行番号)を1タップするだけで素早く付与できます。
タグ一覧画面
ホーム画面のタグアイコンからアクセスできる全画面管理ビューです。 「タグ → ドキュメント → 該当行」の階層構造で一覧表示されます。
- 行へのジャンプ: 任意の行項目をタップすると、該当のドキュメントを開き、その行位置まで自動スクロールします。
- タグの整理・削除: 鉛筆アイコンでタグの名称・色を変更でき、ゴミ箱アイコンでアプリ全体からそのタグを一括削除できます。
- タグの統合(マージ): 編集時に既存の別タグと同一の名前・色を指定すると、タグ同士を1つに統合するか確認するダイアログが表示されます。
位置がわからなくなったタグ
外部ツールでのファイル編集やGit同期時の差分マージなどによって、タグが付与されていた正確な行位置が特定できなくなった場合、reylF はタグを破棄せず「位置不明タグ」として安全に保持します。
- 警告マーカーの表示: ガター(行番号)上のマーカーが丸から**三角形(警告マーク)**に変化します。
- 位置不明グループの表示: タグドロワーおよびタグ一覧の最上部に「位置不明」グループとして件数付きで一覧表示されます。
- 位置の再設定: 三角形マーカーをタップすると行選択モードに入ります。本文中の正しい行番号をタップすることで、新しい行位置へタグを再配置して警告を解消できます。
- タグの削除: 再設定が不要な場合は、案内バーの「削除」を選択することで該当タグを取り除けます。
- 自動復帰: 後続の同期処理等で本文の前後関係から元の行が特定された場合、警告マーカーは自動的に通常表示へと復帰します。
9. AIアシスタント画面
選択したAI事業者のAPIを利用し、執筆相談や校正支援を受けられる対話画面です。ホーム画面の「AIチャット」またはエディターのAIボタンから開きます。
対応プロバイダは Gemini(Google)、OpenAI、Anthropic(Claude) の3系統で、設定画面でいずれか1つを選択して利用します(→ 11.8 AI設定)。
[!NOTE] APIキーの登録が必要です 本機能を利用するには、事前に設定画面で事業者を選択し、ご自身のアカウントで発行されたAPIキーを登録する必要があります。未設定時は画面上部に案内バナーが表示され、キーを保存した時点で即座にチャットが利用可能になります。
チャットの開始とコンテキスト添付
- 選択範囲の添付: エディターでテキストを選択した状態でAIボタンをタップすると、その選択範囲が「参照テキスト」として添付された新規チャットが開きます。
- 全文添付: テキストを選択せずにAIボタンをタップすると、原稿全体が参照テキストとして添付されます。直前に同じ原稿で開始した全文チャットがあり、本文が変更されていない場合は既存の会話を再開できます。
- 2画面時の挙動: デュアルペイン表示中は、エディターの反対側のペインにチャット画面が自動配置されます。
- 参照テキストの保持: 同一原稿の全文添付チャットは最新3件まで参照コンテキストを保持します。それ以前のセッションは会話ログのみが保持されます。
画面構成と機能
- 参照テキスト領域: タップで展開・折りたたみが可能です。不要な場合は「×」で添付を解除できます。
- メッセージ一覧: AIの返答はリアルタイムにストリーミング表示され、Markdown形式で整形描画されます。生成中は停止ボタンで中断できます。
- プリセットプロンプト: 「校正する」「続きを書く」「要約する」「言い換える」などの定型指示をワンタップで送信できます(設定でカスタマイズ可能)。
| ボタン | 操作内容 |
|---|---|
| コピー | 返答テキストをクリップボードにコピーします。 |
| 報告 | 不適切・有害な返答や誤情報が出力された場合に、開発者へ報告データを送信します。 |
AI出力の報告機能
AIから不適切・攻撃的な内容や明らかな誤情報が返ってきた場合、「報告」ボタンから開発者へ詳細ログを送信できます。
- 該当メッセージ下の「報告」をタップします。
- 報告理由(不適切・攻撃的 / 事実と異なる / 有害・危険 / その他)を選択します。
- 必要に応じて補足説明を入力し、「送信」をタップします。
※送信データには、該当メッセージ、直前の会話ログ、システム指示、参照テキスト、モデル情報、アプリおよびOSバージョンが含まれます。ユーザー個人を特定する固有IDや広告IDは送信されません。送信完了時に発行される報告ID(例: R-7K2M-9XQ4)はアプリ内に自動記録されます(→ 11.9 不具合の報告)。
チャット履歴ドロワー(☰)
- 過去のチャットセッション一覧が表示され、タップで切り替え、ゴミ箱アイコンで削除できます。「+」ボタンで新規チャットを開始します。
- タイトルをタップするとセッション名を自由に変更できます。
- メッセージを一度も送信していない空のセッションは自動的に整理・破棄されます。
10. Git同期と競合解決(マージ)
GitHub等のGitリポジトリと接続し、複数端末での原稿共有や安心のクラウドバックアップを実現します。
同期のタイミングと動作
| タイミング | 動作内容 |
|---|---|
| アプリ起動時 / 前面復帰時 | ローカルの変更を内部記録後、リモートの最新変更を自動で取り込みます(Pull)。 |
| アプリ終了時 / バックグラウンド移行時 | この端末の変更をローカルにコミット記録します(リモートへは送信しません)。 |
| ホーム画面の雲ボタン(下向き) | リモートの変更を手動で取り込みます(Pull)。 |
| ホーム画面の雲ボタン(上向き) | リモートへ変更を送信します(Push)。拒否された場合は自動で一度Pullしてから再送します。 |
| 競合解決の「この内容で確定する」 | 解決内容を記録し、即座にリモートへ送信(Push)します。 |
| 「1日に1回Pushする」(任意設定) | その日最初にアプリを開いた際、未送信の変更を自動でPushします(「高度な設定」)。 |
[!IMPORTANT] Push(送信)の重要性 通常設定では、ホーム画面の雲ボタン(上向き)を押したときのみリモートへ送信されます。 別の端末へ作業を移行する前には、必ず雲ボタン(上向き)を押して未送信データ(バッジ件数)を0にしてください。送信前のデータは端末内にのみ存在します。
※「自動で取り込む」設定はオフに変更可能です(→ 11.7 Git / GitHub設定)。
競合(コンフリクト)の解決
同一ドキュメントが複数環境で同時に更新され、自動マージが不可能な場合は競合状態となります。競合したドキュメントは一覧上で赤く表示され、タップすると競合解決画面が起動します。
| 画面要素 | 説明 |
|---|---|
| 参照ペイン | 読み取り専用ビュー。Local(本端末の内容)/ Remote(リモートの内容)/ Both(双方の差分)をタブで切り替えて確認できます。差分ブロックの採用ボタンを押すと、その内容が編集ペインへ反映されます。 |
| 編集ペイン | 通常のエディターです。参照ペインを確認しながら最終的な本文を編集します。 |
| 「この内容で確定する」 | 編集ペインの内容で競合を解消し、即座にリモートへ送信(Push)します。 |
| ←(戻る) | マージを中断します。ローカルの作業状態は競合発生直前の状態に安全にロールバックされます。 |
※シングルペイン時は上部ボタンで「編集 / 参照」を切り替えます。タグ情報やドキュメント名などのメタデータは自動解決されるため、ユーザーが手動で調整するのは本文テキストのみです。
リポジトリのファイル構造
reylF は、GitHubリポジトリのルート直下に原稿ファイルを直接配置します。
- フォルダと階層: アプリ内のグループがそのままフォルダーとなり、ドキュメント名がファイル名(
.txt/.md)となります。PCのエディター(VS Code等)からも一般的なテキスト資産としてそのまま閲覧・編集できます。 - 管理データ: アプリの管理情報はリポジトリ内の
.reylf/フォルダーにのみ格納されます。 - 既存ファイルの保護: 既存のリポジトリを連携した場合でも、もともと存在していた他ファイルやフォルダーが勝手に削除されることはありません。
- 名前の重複処理: 同一階層に同名フォルダーが存在する場合は、アプリ内の表示名のみ
資料 (2)のように重複回避処理が行われます(GitHub側の名称は変わりません)。
11. 設定画面
設定はカテゴリ別の階層構造です。トップは3つのまとまりに分かれています。
| まとまり | カテゴリ |
|---|---|
| 執筆 | 画面表示 / エディター / 文章チェック / 組版設定 / 投稿サイト |
| データと連携 | 保存管理(アプリ内データ / Git・GitHub) / AI |
| アプリ | 不具合の報告 / reylFについて / 開発を支援 / ゲーミング |
アプリのバージョンは「reylFについて」で確認できます。
11.1 画面表示
画面の配色、文字の大きさやフォント、エディター下部に表示するステータス項目を設定します。各グループはアコーディオン形式で展開されます。
画面
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| テーマ | システム設定に従う / ライト / ダーク から選択します。 |
| 画面モード | 自動(端末の状態に従う)/ 1画面 / 2画面 に固定できます。 |
| 2画面の分割方向 | 左右分割(既定)/ 上下分割 を選択します。 |
| 2画面にしたとき、開いていた画面を置く側 | 2画面化された際、直前の画面を 左 / 右(上下分割時は 上 / 下)のどちらに配置するかを設定します。 |
文字
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| フォント | ゴシック / 明朝 / 等幅 / こぶり明朝 から選択します。 |
| フォントサイズ | スライダーで 12〜20pt の範囲で調整します。 |
| エディター行間 / プレビュー行間 | 行間倍率を 1.1〜2.0倍 の範囲で設定します。 |
表示項目
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 全角・半角スペース | スペース文字を視覚的に識別できる記号で表示します。 |
| 文字数 | エディター下部および一覧カードに執筆文字数を表示します。 |
| カーソルの位置 | エディター下部に現在のカーソル位置(行:列および総行数)を表示します。 |
| 経過時間 | エディター下部および一覧カードに、その原稿の累積作業時間を表示します。 |
※すべての表示項目をオフにした場合、エディター下部のステータスバー自体が非表示になります。
11.2 エディター設定
タグ操作(ガター)
エディター左端の行番号(ガター)に対する操作(シングルタップ / ダブルタップ / 長押し)それぞれに、以下の動作を割り当てられます。
- デフォルトタグをつける
- タグダイアログを開く
- タグを外す(行のタグのみ解除し、タグ定義は保持)
- 何もしない
検索開始位置
検索パネルを開いた際の検索開始位置を「先頭から」「カーソルから」のいずれかに設定します。
ツールバー設定
エディター下部のツールバーおよびメニュー(⋮)のボタン配置をカスタマイズします。「テキストツールバー」「マークダウンツールバー」「その他のツールバー」を個別に設定できます。
- 表示の切り替え: チェックを外したボタンは画面から非表示となり、…(非表示のツール) ボタン内にまとめられます。
- 配置の選択: 各項目を「ツールバー側」に置くか「メニュー(⋮)側」に置くかを選択できます。
- 並び順の変更: ハンドル(≡)またはアイコンを長押ししてドラッグするか、↑↓ボタンで行の位置を入れ替えられます。ドラッグしたまま一覧の上端・下端まで運ぶと、一覧が自動でスクロールします。
- 固定項目: 「読み取り専用に戻す」「設定」「ドキュメント(ファイル)を削除」の3項目は常にメニュー最下部に固定表示されます。
カスタム挿入ツール
よく使う記法や定型フレーズを登録し、ツールバーから1タップで挿入できるボタンを作成できます。
| 入力項目 | 説明 |
|---|---|
| 名前 | ツールバーの一覧や「非表示のツール」に表示される名称です。 |
| プレフィックス | 挿入される文字列の前半部分です。 |
| サフィックス | 挿入される文字列の後半部分です(空欄可)。 |
| 改行を入れてブロックとして使う | オンにすると、前後に改行が自動挿入され、ブロック記法として挿入されます。 |
| 使用するモード | このツールを表示するモード(テキスト / Markdown / その他)を選択します。 |
| アイコン | ツールバーに表示するアイコンを選択します。「文字」を選ぶと任意の2文字をアイコン化できます。 |
※テキスト選択中に実行すると「プレフィックス+選択テキスト+サフィックス」が挿入され、カーソルは選択テキスト直後に配置されます。
11.3 文章チェック
エディターの文章チェック機能(→ 5.4 文章チェックパネル)で解析する対象項目やしきい値を設定します。
文の長さと読点
| 項目 | 数値範囲 | 内容 |
|---|---|---|
| 長い一文 | 地の文: 50〜300字(初期値100)<br/>会話文: 50〜300字(初期値150) | 指定文字数を超える長文を検出します。台詞行は句点を打たない慣例を考慮し、別個にしきい値を設定できます。 |
| 読点が多い一文 | 3〜10個(初期値5) | 一文の中に含まれる読点(、)が指定数以上ある場合に指摘します。 |
文末の連続
| 項目 | 数値範囲 | 内容 |
|---|---|---|
| 同じ文末の連続 | 文末表現: 連続文数(初期値3)<br/>語尾: 連続文数(初期値6) | 同一の文末表現(「〜ていた」等)や同一の語尾(「〜た」等)が連続した場合に指摘します。 |
| └ 体言止め・言い切りの連続も数える | — | 「静寂。闇。」のような体言止めや終止形の連続も重複としてカウントします(初期状態はオフ)。 |
言葉の繰り返し
| 項目 | 数値範囲 | 内容 |
|---|---|---|
| 近くで繰り返す言葉 | 範囲: 50〜500字(初期値100)<br/>回数: 2〜10回(初期値3) | 近接した範囲内で同一の単語が過剰に重複して出現した場合に指摘します(活用語は基本形に統合して判定)。 |
言葉づかい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 同じ助詞の連続 | 「をを」「にに」のように、同一の助詞が連続している誤入力を検出します。 |
| ら抜き言葉 / い抜き言葉 | 「見れる」「してる」などの口語表現・脱落表現を検出します。 |
| 括弧の対応 | 閉じられていない開き括弧や、対応する開きの存在しない閉じ括弧を検出します。 |
表記のゆれ
同一ファイル内で異なる表記が混在している箇所を検出します。
| 項目 | 具体例 |
|---|---|
| 送り仮名のゆれ | 行う / 行なう |
| カタカナ語のゆれ | サーバ / サーバー |
| 異体字のゆれ | 﨑 / 崎 |
| 全角半角のゆれ | ABC / ABC、123 / 123 |
※解析は単一ファイル内で行われます。章ごとにファイルを分割している場合は、ファイル単位での判定となります。
共通
- 会話文も確認する: 通常は地の文のみを対象とする「同じ文末の連続」「ら抜き言葉」「表記のゆれ」などの検査を、台詞(会話文)にも適用するかどうかを設定します(初期状態はオフ)。
AI
AIを用いた文章チェックの詳細設定を行います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 指摘項目の選択 | 誤字・誤変換 / 脱字・衍字 / 助詞・活用 / 文のねじれ / 固有名詞の不一致 を個別にオン・オフできます。 |
| AIチェックに使うモデル | 空欄の場合はAIアシスタントと同一モデルを使用します。校正用に別モデルを指定することも可能です。 |
| AIチェックの結果を消去 | 端末内にキャッシュされている過去のAIチェック結果を消去し、次回実行時に全文を再解析させます。 |
ユーザー辞書
作中の固有名詞(登場人物名、地名、造語)や頻出語句を登録することで、文章チェックの指摘対象から除外できます。
- 登録と読み: 語句の登録時に「読み(カタカナ)」を指定することで、形態素解析時の単語境界の判定精度が向上します(ひらがな・カタカナのみの語は自動付与されます)。
- 登録上限: 最大2,000件、1語あたり最大64文字まで登録可能です。
- エディター連携: 文章チェックパネルの「辞書に追加」から、指摘された単語をその場で修正して直接登録することも可能です。
- 同期対象: ユーザー辞書はアプリ全体で共通化され、Git同期の対象となりますが、個人情報保護の観点からGoogle自動バックアップには含まれません。
11.4 組版設定
組版プレビューおよびPDF出力で使用するレイアウト設定(版面)・もくじの意匠・扉ページの意匠・奥付を管理します。
本扉・もくじ・扉ページ・奥付を付けるかどうかは、組版設定シートの「前付け・後付け」の節で選びます(出力設定のすぐ上。本の順に本扉・もくじ・扉ページ・奥付と並びます)。印刷する本のように4ページ刻みのページ数が要るときは、節の最後の「ページ数を4の倍数にする」をオンにします(既定はオフ)。全体のページ数が4の倍数になるよう、奥付の手前(奥付を付けていないときは最後)に白紙が入ります。
版面設定(組版プリセット)
- 標準プリセット: アプリ全体の基本となるレイアウト設定です(削除・改名は不可)。個別設定を持たないドキュメントはすべてこの「標準」に従います。
- カスタムプリセット: 「文庫本用」「A5二段組み用」「Web公開用」など、用途に合わせたレイアウト設定を最大50件まで作成・保存できます。
- 初期プリセット: 新規インストール時には、Markdown組版向けに「横書き(Markdown向け)」プリセットがあらかじめ同梱されています。
- ドキュメント設定の独立: 組版プレビュー画面で設定を変更すると、そのドキュメント固有のカスタム設定として保持され、プリセット本体には影響しません。
見本
- 見本の紙: 扉ページ・もくじの一覧の上で、見本に使う組版プリセットを選べます。選ぶと一覧と編集画面の見本がその紙で組み直され、選択は保存されます。「標準設定」を選んだときや、選んだプリセットを削除したときは標準設定を使います。
- 組版プリセットの見本: 編集画面では「吾輩は猫である」(青空文庫)の冒頭を、編集中の設定で組みます。見本の左右の矢印でページを送り、判型や段組、余白などを確認できます。
- 奥付の見本: 奥付を編集すると、入力した内容と QR コードの配置を見本で確認できます。紙は「見本の紙」で選んだ設定を使います。
- 見本を拡大: 扉・もくじ・奥付・組版の編集画面で、見本の右上の拡大アイコンか見本そのものをタップすると画面の幅まで広がり、縮小アイコンか再タップで戻ります。幅がある画面では左に見本、右に入力欄を並べ、狭い画面では上下に並べます。拡大中に戻る操作をすると、画面を離れずに見本が元の大きさに戻ります。
もくじ
本の先頭に、収録した作品の題名と、その作品が始まるページ番号を並べた「もくじ」のページを加えます。付けるかどうかは組版設定の「前付け・後付け」(既定はオフ。シリーズ組版でも自動ではオンになりません)、意匠は「設定 › 組版設定 › もくじ」で作る名前付きの意匠から選びます。作品が1つだけの原稿でもオンにできます。
- 意匠を作る: 「設定 › 組版設定 › もくじ」で、文字の向き(縦書き / 横書き。本文の書字方向とは別に選べます)、項目に添える下線(なし / 一本 / 二重)、紙面を囲む飾り(囲む / 角だけ囲む / 四隅を切り欠く)とその線(一本 / 二重)を選び、名前を付けて保存します(最大20件)。編集中は、「見本の紙」で選んだ設定で組んだ見本がその場で更新されます。
- サンプル: 初回に「縦書き・もくじ」「横書き・下線のもくじ」の2種が入っています。普通の意匠と同じで、直すことも名前を変えることも削除することもできます(削除したサンプルは戻りません)。
- 選ぶ: 組版設定の「前付け・後付け」で「もくじを付ける」をオンにすると、意匠のサムネイルが並びます。そこから「もくじの設定へ」で意匠の一覧を開くこともできます。
- もくじが来る側: もくじは本のいちばん先頭に来ます。もくじが来る側は選ぶものではなく、本の作りから決まります。縦書きでは、扉ページを付けているときは扉の右隣のページ、扉を付けていないときは本文が始まるページの反対側です(横書きでは左右が逆になります)。もくじが2ページ以上になるときも、最後のページがこの位置に来ます。
- もくじの手前の白紙: 縦書きでもくじが右ページから始まるときは、その前に白紙が1枚入ります(本の中身は必ず左ページから始まるためです。横書きでは左右が逆で、もくじが左ページから始まるときに入ります)。表紙は別に用意する前提の組み方です。入るのは多くても1枚で、もくじとそのすぐ後ろのページ(扉や本文)のあいだには白紙は入りません。
- ページ番号の決まり: 扉ページを付けているときは扉のページ番号、付けていないときは本文が始まるページの番号を載せます。もくじ自身もページ数に数えます(もくじが2ページになれば、以降のページ番号もそのぶん後ろにずれます)。番号は、ノンブルを表示しない設定でも、ノンブルを漢数字にしていても、もくじの中では算用数字で並びます(目で引くためです)。
- 並び方: 「もくじ」の見出しは本文より少し大きく、縦書きなら右上、横書きなら左上に出ます。ページ番号と題名は、見出しより1字ぶん下がった位置から始まります(縦書きなら1字ぶん下、横書きなら1字ぶん右。2ページ目以降も同じ位置から始まります)。項目は紙面いっぱいに均等に並びます。ただし作品が少ないときは間が空きすぎないように、項目の間隔は本文の行送りの3行分までとし、そこで頭打ちになったら見出しに続けて詰めて並べます。1ページに入りきらない作品は次のページへ続きます(2ページ目からは見出しを出しません)。
- 上の余白: 意匠の編集画面の「上の余白」(0〜30 mm。既定は0)を増やすと、見出しと項目がそのぶん下がった位置から始まります(2ページ目以降も同じです。下端は動かないため、横書きでは1ページに入る作品数、縦書きでは題名に使える長さがそのぶん減ります)。
- 下線: 項目に添える下線は細い線です。「二重」を選ぶと、細い線が2本並びます(扉ページの下線より細く、項目が並んでも線がうるさくなりません)。
- 縦書きの番号: ページ番号は縦中横(1マスに横並び)で正立します。3桁以上の番号は1マスに収まるよう少しだけ小さくなります。
- 入りきらない題名: 題名は折り返しません。1行に入りきらないときは末尾を切り詰め、警告を出します。
- 意匠が無いとき: 選んだ意匠を削除した・意匠が1件も無いなどで参照先が無いと、もくじは出力されず警告が出ます。警告の「もくじの設定へ」から意匠を作り直すか、設定シートで選び直してください。
- ノンブル・柱: もくじと白紙にはページ番号(ノンブル)も柱も打ちませんが、ページ数には数えます。 たとえば縦書きで、1始まりでもくじ(1ページ)と扉を付け、本文を左ページから始める設定なら、白紙(1)・もくじ(2)・扉(3)・白紙(4)の後に本文が始まり、最初に打たれるページ番号は5になります。本文を右ページから始める設定なら4です(横書きでは左右が逆になります)。
- 背景に PDF・PNG を敷く: 扉ページとまったく同じように、意匠の編集画面の「背景」で PDF か PNG を選べます(PDF は 10 MB、PNG は 50 MB まで。大きさの合わせ方・解像度の警告・色の扱いも扉ページと同じです。下の「扉ページ」を参照してください)。背景のファイルは扉ページと同じ場所に保存され、扉ページからももくじからも使われなくなったときに片付けられます。
- 他の端末へ: もくじの意匠は設定の同期と端末の自動バックアップの対象です。背景のファイル(PDF・PNG)はどちらにも含まれないため、別の端末では「背景が見つからない」の警告が出て、背景なしでもくじが出ます。その端末でファイルを選び直してください。
扉ページ
原稿の先頭に、題名と飾りを置いたページ(扉・中扉)を1枚加えます。副題がある原稿は、単体組版でも題名に続けて副題を表示し、設定シートの扉欄で編集できます。付けるかどうかは組版設定の「前付け・後付け」(既定はオフ。シリーズ組版のときだけ最初からオンになります)、意匠は「設定 › 組版設定 › 扉ページ」で作る名前付きの意匠から選びます。単体の原稿でもオンにできます。
- 意匠を作る: 「設定 › 組版設定 › 扉ページ」で、文字の向き(縦書き / 横書き。本文の書字方向とは別に選べます)、揃え、文字の大きさ(本文の0.8〜3.0倍)、題名に付ける飾り(囲む / 角だけ囲む / 線)、紙面を囲む飾り(囲む / 角だけ囲む / 四隅を切り欠く)とそれぞれの線(一本 / 二重)を選び、名前を付けて保存します(最大20件)。紙面を囲む飾りと題名の位置は、本文の余白設定ではなく仕上がりの大きさから決まります(ノドが小口より広いときだけ、その差のぶんノド側へ寄ります)。編集中は、「見本の紙」で選んだ設定で組んだ見本がその場で更新されます。
- サンプル: 初回に「縦書き・二重の囲み」「縦書き・四隅の飾り」「横書き・下線」「横書き・版面の囲み」の4種が入っています。普通の意匠と同じで、直すことも名前を変えることも削除することもできます(削除したサンプルは戻りません)。
- 選ぶ: 組版設定の「前付け・後付け」で「扉ページを付ける」をオンにすると、意匠のサムネイルが横に並びます。タップして選びます。そこから「扉ページの設定へ」で意匠の一覧を開くこともできます。サムネイルの上の「題名」「副題」のチェックで扉に題名・副題を出すかを選べ、チェックの有無はサムネイルの見本にも反映されます(意匠の編集画面の見本は題名だけで組みます)。
- 扉が来る側: 扉は必ず紙の表(縦書きなら左ページ、横書きなら右ページ)に来ます。「開始ページ」で選んだ側から始まるのは本文なので、扉を付けていて開始ページが紙の表のときは、扉と本文のあいだに白紙が1枚入ります(詳しくは「組版プレビュー / PDF出力」の「シリーズ組版」の「白紙の入り方」)。
- 題名の組み方: 文字の大きさは意匠の倍率を上限に題名の字数から決まり、飾りの内側に必ず収まります。折り返しはしません(意図しない改行を作らないため)。本文の0.8倍にしても入りきらないときだけ、末尾を切り詰めて警告を出します。
- 意匠が無いとき: 選んだ意匠を削除した・意匠が1件も無いなどで参照先が無いと、扉は出力されず警告が出ます。警告の「扉ページの設定へ」から意匠を作り直すか、設定シートで選び直してください。
- ノンブル・柱: 扉ページには打たれません(和書の慣例に合わせています)。ページ番号自体は消費するため、以降のページ番号はずれません。
- 背景に PDF を敷く: 意匠の編集画面の「背景」(名前のすぐ下)の「PDF・PNG を選ぶ」で PDF を選ぶと、その先頭ページを紙面に敷き、題名と飾りをその上に重ねます(10 MB まで)。PDF の表示領域を仕上がりの大きさに合わせて中央に置きます(塗り足し込みの寸法なら塗り足しまで広げます)。カラー(CMYK)で出力するときは、背景の色をそのまま PDF のまま埋め込みます。 CMYK や特色で書き出した印刷用の PDF もそのまま埋め込まれ、プレビューや画像にもそのままの色で出ます。グレースケール・二値で出力するときだけは、背景を画像に変換して埋め込みます(グレースケールは 300 dpi の灰色、二値は 600 dpi の白黒。二値では少しでも色が乗っているところを黒にするので、薄い飾りも消えずに残ります)。ただし、PDF が最初からグレーや白黒だけで作られていれば、グレースケール・二値でもそのまま(画像に変換せずに)埋め込みます。K 版だけで書き出した罫線や飾りが太らずに済みます。出力の確認画面には、実際に画像へ変換されるときだけ案内が出ます。取り込んだ PDF はアプリ内に保存され、どの意匠からも使われなくなったもの(外して保存した・意匠を削除した)は、意匠の削除時と次回起動時の片付けで消えます。
- 背景に PNG を敷く: 同じ「PDF・PNG を選ぶ」で PNG 画像も選べます(50 MB まで。JPEG などほかの画像形式は使えません。縦か横が 20000 ピクセルを超える画像・画素数が1億を超える画像も使えません)。大きさは自動で合わせます。置き方を決めるときは画像のピクセル数や画像に記録された解像度は見ず、縦横比を保ったまま拡大・縮小して中央に置きます。縦横比が紙面(塗り足しまで含めた大きさ)にほぼ合っている画像(差が 5% 以内。仕上がりの大きさで作った画像も含みます)は、塗り足しまで隙間なく埋まる大きさにし、はみ出した分は上下か左右の縁を同じ幅だけ切ります。断裁後に白い縁が残りません。縦横比が大きく違う画像は仕上がりの大きさに収めて中央に置くので、余白が出ます(見本で確認できます)。透明な部分からは紙の色が透けます。敷いた大きさで解像度が 150 dpi 以下になるときは警告が出ます(プレビューの警告と、意匠の編集画面の「背景」の欄。出力は止まりません。印刷では粗く見えることがあるので、ピクセル数の多い画像に差し替えてください)。カラー(CMYK)で出力するときは画像の色をそのまま埋め込みます(CMYK には変換しません。400 dpi を超える画像は PDF を軽くするため 400 dpi まで縮めて埋め込みます)。グレースケール・二値で出力するときは、PDF の背景と同じ方法で灰色(300 dpi)・白黒(600 dpi)の画像にして埋め込みます。取り込んだ PNG も PDF と同じくアプリ内に保存され、使われなくなったものは片付けで消えます。
- 背景を埋め込めなかったとき: PDF・画像(ZIP・1枚ずつ保存)の出力で背景を埋め込めなかったとき(端末のメモリが足りないなど)は、背景なしで出力したうえで「背景を埋め込めなかったため、背景なしで出力しました」と表示します。PDF・ZIP は保存先に保存できたとき、1枚ずつ保存は保存が終わったときに表示されます(保存が終わったときに組版プレビューを開いていないと表示されません)。表示されたら、ほかのアプリを閉じてから出力し直すか、背景を画素数の少ない画像や書き出し直したファイルに差し替えてください。
- 他の端末へ: 扉ページの意匠は設定の同期と端末の自動バックアップの対象です。背景のファイル(PDF・PNG)はどちらにも含まれないため、別の端末では「背景が見つからない」の警告が出て、背景なしで扉が出ます。その端末でファイルを選び直してください。
奥付
同人誌や書籍の巻末に掲載する「奥付」のひな形を作成・管理します(最大20件まで登録可能)。
- 入力項目: 書名(空欄時はドキュメント名)、発行日、サークル名、著者名、表紙制作者、印刷所、連絡先(複数行可)、注意事項(複数行可)を自由に設定できます(未入力の項目は出力されません)。
- QRコード登録: 著者サイトやSNSなどのURLを最大3件まで登録でき、奥付下部に美麗な正方形QRコードとして出力されます。
- reylFの宣伝協力: 「reylFの宣伝を許可」をオンにすると、奥付にアプリ紹介クレジットおよび紹介ページへのQRコードが追加されます(初期状態はオフ)。
- バックアップ保護: 奥付に登録された名義や連絡先は、Googleの自動クラウドバックアップからは除外され、プライバシーが保護されます。
- 選ぶ: 組版設定の「前付け・後付け」で「奥付を付ける」をオンにすると、ひな形ごとに実際に組んだ奥付のページがサムネイルとして横に並びます。タップして選びます。そこから「奥付の設定へ」で一覧を開くこともできます。
プリセットの持ち出しと取り込み
組版設定の右上「︙」→「すべてエクスポート」で、組版・扉・もくじ・奥付のプリセットを ZIP に保存できます。 1 件だけ持ち出すときは各一覧の行末「︙」から「エクスポート」を選び、確認画面で名前を確かめて OK を押します。 組版プリセットは確認画面で「紐づく扉・もくじ・奥付も含める」を選べます。背景の PDF・PNG も一緒に入ります。
取り込み先の端末で組版設定の右上「︙」→「インポート」から ZIP を選び、件数を確認して OK を押します。 同じ ID のプリセットがあるときは、1 件ずつ「置き換える/取り込まない」を選びます。全部選ぶまで OK は押せません。 まとめて選ぶボタンもあります。同名で別のプリセットは、名前に番号を付けて残します。 上限を超えた分は取り込まず、背景を読めなかったプリセットは背景なしで取り込みます。この 2 つがあったときだけ件数を知らせます。
11.5 投稿サイト
小説投稿サイトごとの仕様に合わせ、エディターで挿入する記法や投稿先URLを管理します。
| 設定項目 | 選択肢 |
|---|---|
| ルビ | |親文字《ルビ》(小説家になろう、カクヨム、ハーメルン等)<br/>[[rb:親文字 > ルビ]](pixiv) |
| 傍点 | |傍点《・・》(小説家になろう等。ルビ代用記法)<br/>[[emphasismark:傍点 > ・]](pixiv、文庫ページメーカー)<br/>《《傍点》》(カクヨム、ハーメルン、エブリスタ等) |
| 章タイトル | # 章タイトル(文庫ページメーカー)<br/>[chapter:章タイトル](pixiv) |
| 改ページ | ===(文庫ページメーカー)<br/>[newpage](pixiv) |
| 挿絵 | [[image:パス]](reylF独自。テキストモードの独立行のみ) |
| 投稿先URL | 原稿メニューからブラウザで投稿ページを直接開くためのURLを設定します。 |
傍点を「ルビで代用」するとは
傍点記法を直接サポートしていない投稿サイト(小説家になろう等)向けに、文字数と同数の「・」をルビとして付与する記法(|傍点《・・》)です。投稿先サイト上でも、reylF内のプレビューや組版でも、自然な傍点として表示・組版されます。
原稿ごとに投稿先を変える
作品ごとに投稿先が異なる場合は、エディターのメニュー(⋮)→「投稿サイト」から、その原稿固有の投稿先設定を選択できます。
記法の一括変換
テキストモード(.txt)の原稿において投稿先設定を変更した際、「本文の記法も変換しますか?」という確認ダイアログが表示されます。
「変換する」を選択すると、本文中のルビ・傍点・章タイトル・改ページ・太字・斜体が新しい投稿先の記法へと一括変換されます(実行後、Undoで元に戻すことも可能です)。
11.6 保存管理
自動保存の動作や、端末内データのバックアップ・復元、変更履歴の管理を行います。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 自動保存 | オンにすると、文字入力の停止後に自動で変更を保存します。 |
| 保存間隔(秒) | 自動保存が実行されるまでの待機時間を 5〜30秒 の間で設定します。 |
アプリ内データ
ドキュメントの一括エクスポートやバックアップからの復元、変更履歴の容量確認を行います。
| 項目 | 操作内容 |
|---|---|
| 全ドキュメントをエクスポート | すべての原稿(テキストファイル)を1つのZIPファイルにまとめ、選んだ保存先に保存します。 |
| タグ付きエクスポート | 原稿本文に加え、タグ、グループ構成、並び順を含む完全なバックアップZIPを生成し、選んだ保存先に保存します(画像同梱の選択可)。 |
| タグ付きインポート | 「タグ付きエクスポート」で生成されたZIPアーカイブから、原稿・タグ・グループを復元します。 |
| 変更履歴 | 端末内に保持されている過去の履歴データの使用容量を表示します。「履歴を削除」で履歴のみを消去して空き容量を確保できます(現在の原稿本文は削除されません)。 |
タグ付きエクスポートにおける画像の扱い
エクスポート実行時に「画像を含める」か「本文だけ」かを選択できます。
- 画像を含める(推奨): 原稿本文、タグ、グループ階層に加え、挿入画像もすべて同梱します。機種変更や完全バックアップにはこちらを使用してください。
- 本文だけ: 画像ファイルを除外し、テキストとメタデータのみを軽量なZIPとして書き出します。
[!WARNING] 機種変更時のデータ移行に関する重要事項 reylF は大切な執筆データのプライバシーを守るため、原稿データを端末内ローカルに保存し、Googleアカウントの自動クラウドバックアップの対象から意図的に除外しています。 そのため、新しい端末へ機種変更する際は、事前に「タグ付きエクスポート」でZIPを書き出して新端末へ移行するか、Git同期を設定してください。
端末のバックアップで引き継がれるもの
Googleの端末バックアップやデータ移行機能を利用した場合の引き継ぎ対象は以下の通りです。
| 引き継がれる項目 | 引き継がれない項目(手動移行が必要) |
|---|---|
| 接続リポジトリ設定(URL、ブランチ名、割当グループ) | 原稿本文、タグ、グループ階層などの作品データ |
| アプリ基本設定(文字サイズ、テーマ、記法、組版設定等) | GitHubアクセストークン、AIプロバイダのAPIキー |
| コミット名・メールアドレス(高度な設定) |
11.7 Git / GitHub設定
GitHub等のGitリポジトリと接続し、複数端末での原稿同期や自動バージョン管理を設定します。
アカウント連携
以下のいずれかの方法でGitHubアカウントを連携します。
- GitHubでログイン(推奨): 「GitHubでログイン」をタップするとワンタイム認証コードがコピーされ、ブラウザで認証画面が開きます。コードを貼り付けて承認後、アプリに戻り「認証を確認する」をタップします。
- PAT(Personal Access Token): GitHubで手動発行した個人アクセストークンを直接入力して接続します。
※連携を解除する場合は「トークンを削除」を実行します(接続中のリポジトリが存在する場合は先に接続を解除してください)。
同期する接続
同期対象のリポジトリは「接続」単位で柔軟に管理されます。
- ライブラリ全体の接続: 端末内のすべての原稿を単一のリポジトリと丸ごと同期します(1つのみ作成可能)。
- グループごとの接続: 特定のフォルダー(グループ)のみを個別のリポジトリに同期します。作品ごとにリポジトリを分ける運用に適しています。
| 操作ボタン | 内容 |
|---|---|
| 接続を追加 | 新しいリポジトリとの同期設定ウィザードを開始します。 |
| 編集 | 接続の表示名や同期ブランチの変更、および編集権限の再設定を行います。 |
| 削除 | 同期接続を解除します(GitHub上のリモートリポジトリが削除されることはありません)。 |
フォルダー接続の削除時の注意
グループに割り当てた接続を削除すると、「そのリポジトリとの同期を解除する」扱いとなり、端末内の該当フォルダーとドキュメントは削除されます(リモート側には残ります)。端末内に残したい場合は、事前に同期対象外の別グループへ複製してください。
接続を追加する(4ステップ)
- リポジトリの選択: 連携中のGitHubリポジトリ一覧から選択するか、その場で新しいプライベートリポジトリを作成します(URLの直接指定も可能です)。
- ブランチの選択: 同期するブランチを指定します。既存ブランチを選択するか、最新状態から新しいブランチを作成して開始できます。
- 取り込み先の指定: 「新しいグループとして追加」「既存グループに割り当て」「ライブラリ全体と同期」から選択します。
- 内容の確認と実行: 取り込み予定のファイル数や初期の編集権限(ロック状態)を確認し、「接続する」を実行します。
「ライブラリ全体と同期」を選ぶときの注意
すでに中身のあるリポジトリとライブラリ全体を同期する場合、この端末に溜めてきた変更履歴を削除してから接続することがあります(確認画面が出ます)。端末内の変更履歴はリポジトリへ引き継がれません。 原稿はこの端末に残り、接続したあとの変更は通常どおりリポジトリへ同期されます。
編集ロック(安全保護)の仕組み
外部ツール等で管理された大切なファイルを誤って上書き・破損しないよう、グループ接続で取り込んだファイルは**初期状態ではすべて読み取り専用(ロック状態)**で始まります。編集したいフォルダーは、グループ一覧のメニューから「編集できるようにする」を選択して個別にロックを解除してください。
ロックを再設定する(編集範囲のリセット)
「編集できるようにする」で解除したロック状態はリポジトリ内に安全に記録されます。誤って意図しない範囲を編集可能にしてしまった場合は、接続の「編集」画面から**「ロックを再設定する」**を実行することで、すべての項目を初期の読み取り専用状態へ安全に戻せます。
リポジトリの設定(設定の同期)
「ライブラリ全体」と同期している場合、エディター設定や組版設定などがリポジトリ内に自動保存されます。別の端末で同じリポジトリに接続した際、「リポジトリの設定」からこれらの設定をワンタップで取り込んで同期できます。
同期の動作
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 自動で取り込む | オン(既定)の場合、アプリ起動時や前面復帰時にリモートの変更を自動でPullします。オフにすると手動操作(雲ボタン)時のみPullします。 |
高度な設定
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| コミットの名前 | Gitコミットログに記録される作成者名です(空欄時は reylF User)。 |
| コミットのメールアドレス | Gitコミットログに記録されるメールアドレスです(空欄時は reylf@local)。 |
| コミットメッセージ | 同期時に使用されるコミットメッセージです(空欄時は Auto-save from reylF)。 |
| Push時に履歴をまとめる | オン(既定): リモート送信時に端末内の細かい保存履歴を1つのコミットに統合(Squash)し、履歴をすっきりと保ちます。 |
| 1日に1回Pushする | オフ(既定): オンにすると、その日最初にアプリを開いた際に未送信の変更を自動でPushします。 |
同期エラー・不整合の修復
競合や通信エラーにより同期が停止した場合、接続カードに修復アイコン(絆創膏マーク)が表示されます。アイコンをタップすると修復シートが開き、以下の方法で復旧できます。
- 競合を解決する: 本文の差分を確認し、競合解決画面から手動マージを行います(推奨)。
- GitHubの内容に合わせる: 端末内の変更を破棄し、リモートの最新状態に完全一致させます。
- この端末の内容に合わせる: ロック解除済みの範囲について、端末内の内容でリモートを上書き更新します。
- 過去の記録に戻す: 同期前に自動保存されたローカルのスナップショットへ状態を巻き戻します。
※問題が解消しない場合は、一度接続を削除して再接続を行うか、設定の「ログを開発者へ送る」から診断ログをお送りください。
11.8 AI設定
上からプロバイダ → APIキー → モデル → 接続テストの順に設定します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| プロバイダ | 利用するAI事業者(Gemini / OpenAI / Anthropic)を選択します(常時有効なのは1事業者です)。 |
| APIキー | 選択した事業者のAPIキーを入力して保存します。キーは端末内のセキュアな領域に暗号化保存されます。クリップボードから貼り付けると、キーの形式から事業者を自動判別して切り替えます。 |
| モデル | 使用するモデルを一覧から選択します。一覧にない最新モデルを使用したい場合は「その他(手入力)」から直接指定できます。 |
| 接続テスト | 設定された事業者・キー・モデルで実際にAPI通信を行い、正常に応答が得られるかを検証します。 |
| カスタム指示 | すべてのAI対話に共通して適用されるシステムプロンプト(文体、役割、制約条件等)を設定します。 |
| プリセットプロンプト | チャット画面からワンタップで呼び出せる定型指示(校正、続きの執筆等)を追加・編集・削除します。 |
[!NOTE] APIキーの自己調達について AI機能の利用には、各事業者(Google、OpenAI、Anthropic)が提供する開発者アカウントから発行されたAPIキーが必要です。API利用に伴う通信料金や利用枠は、利用者と各事業者との契約に基づきます。 なお、セキュリティ保護のため、APIキーは端末バックアップでは引き継がれません。新しい端末への移行時は再設定を行ってください。
11.9 不具合の報告
アプリの動作異常やクラッシュが発生した際、診断ログを確認した上で開発者へ直接送信できます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ログを開発者へ送る | 端末内に記録された動作ログの内容を画面上で確認した上で、開発者へ送信します。 |
| 送信した報告 | これまでに送信完了した報告IDの一覧を確認・コピーできます。 |
動作ログの取り扱い
- 端末内ローカル保持: アプリの動作ログは端末内ローカルにのみ一時記録(上限あり)されます。利用者の明示的な送信操作なしに外部へ送信されることはありません。
- 送信前の全文確認: 送信前に含まれるログ文字列の全文を画面上で確認できます。APIキーやGit認証トークンは自動的に伏字化されます。
- 送信失敗時の挙動: ネットワーク不通等により送信に失敗した場合は、時間をおいて電波状況の良い環境で再度送信をお試しください(ログ自体は端末内に保持されています)。
報告IDと削除要請
送信が完了すると固有の報告ID(例: R-7K2M-9XQ4)が発行され、アプリ内に記録されます。送信済みのログデータの削除を希望される場合は、プライバシーポリシー記載の連絡先へ該当の報告IDを添えてご連絡ください。
11.10 reylFについて
アプリのバージョン情報、各種公式ドキュメント、およびオープンソースライセンスを確認できます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| バージョン | インストールされている reylF のバージョン番号を表示します。 |
| マニュアルを開く | 本マニュアルをアプリ内プレビューで閲覧します。 |
| Webサイト | reylF 公式紹介サイトをブラウザで開きます。 |
| プライバシーポリシー | 個人情報およびデータの取り扱い方針をブラウザで開きます。 |
| 利用規約 | アプリの利用条件および免責事項をブラウザで開きます。 |
| フォントのライセンス | 画面表示および組版出力に同梱されている各種書体のライセンス全文を表示します。 |
| オープンソースライセンス | 本アプリが利用しているオープンソースソフトウェアの著作権・ライセンス全文を表示します。 |
11.11 開発を支援
reylF はすべての基本機能を完全無料で提供しています。アプリの開発・維持を応援してくださる利用者のために、任意のアプリ内課金(サポーター購入)を用意しています。
- 価格帯と選択: 複数の価格帯を用意していますが、どの価格帯を購入されても、また重複して購入された場合でも、提供される機能や特典に一切の差異はありません。ご自身のご都合に合わせてお選びください。
- 支援特典: 特典として、アプリ内の各種装飾を虹色にする「ゲーミング表示」機能が解放されます。執筆、編集、PDF組版出力などの基本機能は購入の有無にかかわらず無制限にご利用いただけます。
- 引き継ぎと復元: 同一の Google アカウントで Google Play を利用している端末であれば、機種変更後も特別な復元操作なしに購入状態が自動的に引き継がれます。
- 決済処理: 決済処理はすべて Google Play の課金システムを通じて安全に処理されます。
11.12 ゲーミング
アプリのUI要素や本文装飾を流れる虹色アニメーションにカスタマイズできるおまけ機能です。「開発を支援」をご購入いただくことで設定可能になります。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| ヘッダ背景をゲーミングにする | 各画面の上部バー背景を、ゆっくり流れる虹色グラデーションにします。 |
| アプリ背景をゲーミングにする | アプリ全体の背景を、淡い虹色アニメーションにします。 |
| アプリ文字色をゲーミングにする | アプリ内の文字およびアイコンを、流れる虹色で描画します。 |
| エディター内もゲーミングにする | 虹色の装飾効果をエディターの本文領域にも適用します(常時再描画を行うためバッテリー消費が増加します)。 |
| ツールバーに「虹」を追加する | 本文の一部だけをゲーミングにする記法 [[gaming:…]] を挿入するボタン「虹」を、エディターのツールバーに出します(→ 5.1 ツールバー(テキストモード))。ツールバーカスタマイズの表示・非表示と同じ設定です。 |
| 流れる速さ | 虹が流れる速さの倍率です。1.0(標準)から 10.0 まで 0.1 きざみで選べ、文字・背景・本文・プレビューの虹すべてに反映されます。スライダー操作中から画面全体の虹がその場で速くなり、値の両脇の矢印で 0.1 ずつ微調整することもできます。 |
文字の虹と背景の虹は斜めの向きが交差しており、それぞれ反対の方向へ流れます(同方向による視認性の低下を防ぐための設計です)。虹は画面全体でひとつながりになっており、スクロールしても背景の座標系に固定されます。
すべて既定オフです。ここで選ぶアプリの装飾(流れる虹)は組版出力(PDF・画像)には適用されません。組版で虹色グラデーションとして印刷出力されるのは、本文を [[gaming:…]] で囲んだ範囲だけです(→ 7. テキストプレビュー)。払い戻しなどで購入が失効すると装飾は自動的に元へ戻りますが、設定値は保持されるため再購入時に即座に復活します。
12. キーボードショートカット
外付けキーボード接続時に利用できるショートカットキー一覧です。
| キー操作 | 動作内容 |
|---|---|
| Ctrl + N | 新規ドキュメントを作成します。 |
| Ctrl + O | ドキュメント一覧画面を開きます。 |
| Ctrl + S | 編集中のドキュメントを手動保存します。 |
| Ctrl + F | 検索パネルを開きます。 |
| Ctrl + H | 置換パネルを開きます。 |
| Ctrl + Z | 元に戻す(Undo)。 |
| Ctrl + Y | やり直し(Redo)。 |
| Ctrl + T | 現在のカーソル行にしおり(タグ)を付けます。 |
| Ctrl + R | ルビ挿入ダイアログを開きます。 |
| Ctrl + D | 1画面表示と2画面表示(デュアルペイン)を切り替えます。 |
13. Markdown記法リファレンス
Markdownモード(.md)で利用可能な主要記法の一覧です。ツールバーのボタンから挿入可能な記法のほか、手入力で記述できる各種拡張記法に対応しています。
| 記法 | 記述例 | 説明 |
|---|---|---|
| 見出し | # 見出し |
ボタンを連続タップすると ## → ### と見出しレベルが深くなります。 |
| 太字 / 斜体 / 取り消し線 | **太字** / *斜体* / ~~取り消し~~ |
テキストを装飾します。 |
| ルビ | {親文字|るび} |
親文字に対してふりがな(ルビ)を振ります。 |
| インラインコード / コードブロック | `code` / ``` 囲み |
プログラムコードや等幅テキストを整形表示します。 |
| リンク | [表示テキスト](URL) |
外部Webページへのリンクを設置します。 |
| 画像 |  |
画像を挿入します。パスに空白や括弧が含まれる場合は  と自動整形されます。 |
| リスト / 番号付き / チェックリスト | - リスト / 1. 項目 / - [ ] タスク |
箇条書きやToDoリストを作成します。 |
| 引用 | > 引用文 |
他所からの引用テキストをブロック表示します。 |
| 水平線 | --- |
セクションを区切る横罫線を挿入します。 |
| テーブル | 表記法ダイアログ | 行数・列数を指定してグリッド表を生成します。 |
| 脚注 | [^注釈名] |
本文中に注釈番号を付与し、末尾に注記を展開します(手入力)。 |
| 数式(KaTeX) | $x^2$ / $$ ... $$ |
インラインおよびブロック数式をレンダリングします(手入力)。 |
| ダイアグラム(Mermaid) | ```mermaid ブロック |
フローチャートやシーケンス図を描画します(手入力)。 |
| コラム / 吹き出し / ノート | :::column[タイトル] 〜 ::: |
囲み記事、キャラクター吹き出し(balloon)、補足ノート(note)を作成します(手入力)。 |
reylF(チラシの裏に10万字書きたい人向けテキストエディター)