チラ裏エディター

reylF ユーザーマニュアル

version 91

reylF は、長編Web小説の執筆に特化したAndroidテキストエディターアプリです。折りたたみ端末やタブレットでのデュアルペイン表示、タグ(しおり)管理、縦書き組版とPDF出力、AIアシスト、Git同期などの機能を備えています。

このマニュアル自体も reylF のドキュメントとして開けるMarkdownファイルです。設定画面の「マニュアルを開く」からいつでも開くことができます(ドキュメント一覧には表示されません)。執筆中に参照したいときは、AIチャットの参照テキストとしてマニュアルの一部を渡して質問することも可能です。


目次

  1. 基本概念
  2. ホーム画面(Start)
  3. ドキュメント一覧画面
  4. グループ一覧画面
  5. エディター画面
  6. デュアルペイン(2画面表示)
  7. テキストプレビュー / Markdownプレビュー
  8. タグ機能(ドロワーとタグ一覧)
  9. AIアシスタント画面
  10. Git同期と競合解決(マージ)
  11. 設定画面
  12. キーボードショートカット
  13. Markdown記法リファレンス

1. 基本概念

ドキュメント

reylF における執筆・作業の基本単位です。テキスト(.txt)またはMarkdown(.md)として扱われ、エディター画面上部の拡張子表示をタップしていつでも切り替えられます。原稿データは端末内に保存され、自動保存および手動保存に対応しています。

グループ

ドキュメントを階層的に整理するためのフォルダーです。グループの中にサブグループを作成することもできます。各ドキュメントは1つのグループに所属します。

タグ(しおり)

ドキュメント内の特定のに貼り付けられる色付きのマーカーです。シーン・登場人物・伏線・推敲予定箇所など、執筆作業の整理に活用できます。タグには名前と色を設定でき、複数のドキュメントの複数行に同一のタグを付けることが可能です。本文を編集して行が増減しても、タグは対象行の内容に自動追従します。

デュアルペイン

画面を2つの「ペイン」に分割し、それぞれで異なるドキュメント(または同じドキュメントの別箇所・プレビュー)を並行して開く機能です。折りたたみ端末やタブレットでの「資料を参照しながら執筆する」用途に最適化されています。画面分割の方向は左右(既定)および上下から選択できます。

Git同期

GitHubリポジトリとドキュメント・タグを同期する機能です。複数端末間でのデータ共有、変更履歴の管理、安全なバックアップとして利用できます(利用には設定が必要です。→ 11.7 Git / GitHub設定)。

「戻る」の着地先

「戻る」操作は、その画面を開いた元の画面へ遷移します。


2. ホーム画面(Start)

アプリを起動した際に最初に表示されるメインポータルです。

上部バーのボタン

アイコン 機能名 操作内容
↓ 雲マーク Pull GitHubから最新の変更を取得します。同期実行中は読み込みインジケーターに変化します。
↑ 雲マーク Push GitHubへ未送信のデータを送信します。未送信のデータがある場合、アイコンに件数バッジが表示されます。
タグマーク タグ一覧 全ドキュメントのタグを一覧管理する画面を開きます。
歯車マーク 設定 アプリ全体の設定画面を開きます。

注意:

  • 雲マーク(Pull / Push)は、GitHubとの接続を1つ以上設定すると表示されます(接続の追加は 10章 を参照)。
  • GitHubへのデータ送信は、上向きの雲ボタンを押した時のみ実行されます(高度な設定で「1日に1回Pushする」を有効にしている場合を除きます)。
  • プッシュ件数バッジに表示される数は、原稿・しおり・フォルダー・画像などの実データ件数です(内部設定やメタデータは含みません)。
  • 多数の原稿がリポジトリ最上位へ移動するなど大きな変更が含まれる場合は、送信前に確認ダイアログが表示されます(キャンセルを選択すれば送信は中止されます)。

メインボタン

ボタン 操作内容
+ 新規作成 新規ドキュメントを作成し、エディター画面を開きます。
ドキュメント一覧 保存されているすべてのドキュメントを一覧表示します。
グループ一覧 グループ(フォルダー)階層でドキュメントを閲覧・管理します。
インポート 端末内の .txt / .md ファイルを取り込み、エディターで開きます。
AIチャット AIアシスタント画面を開きます(APIキー未登録時は設定案内が表示されます)。

最近のドキュメント

画面下部には、直近で編集したドキュメントが最大5件カード形式で表示されます。 カードにはドキュメント名・最終更新日時・本文冒頭プレビュー・文字数・操作時間が表示され、タップで直接エディターが開きます


3. ドキュメント一覧画面

端末内に保存されているすべてのドキュメントをフラットに一覧表示する画面です。

上部バー

アイコン 操作内容
前の画面に戻ります。
並び替えアイコン 並び順メニューを開きます。「更新日時(新しい順/古い順)」「名前(昇順/降順)」「作成日時(新しい順/古い順)」から選択できます(ドキュメントが0件の時は非表示)。

検索

一覧の上部に常時表示されている検索バーからドキュメントを検索できます。

ドキュメントカード

カードをタップするとエディター画面が開きます(競合状態の場合は競合解決画面、読み取り専用の場合はプレビュー画面が開きます)。

カード右端のボタン 操作内容
目アイコン テキストプレビュー画面を開きます。
本アイコン(組版) エディターを開かずに組版プレビューへ進みます。読み取り専用の原稿でも使えます。
フォルダーアイコン グループ割り当てダイアログを開き、所属先グループを変更します(ルート=未所属への移動も可能)。
ゴミ箱アイコン 削除確認ダイアログを表示し、ドキュメントをゴミ箱へ移動します。

新規作成

画面右下の +(FAB) をタップすると、即座に新規ドキュメントが作成されエディター画面が開きます。


4. グループ一覧画面

フォルダー階層によってドキュメントを分類・整理する画面です。ホーム画面の「グループ一覧」から開きます。

上部バー

アイコン 操作内容
フォルダー+ 現在の階層に新しいグループを作成します。
↑↓(並び替え) 並び替えモードに切り替えます。ハンドル(≡)を長押ししてドラッグするか、↑↓ボタンでグループの表示順序を変更します。
本アイコン(シリーズ組版) 子グループの中で、この階層に原稿が1つ以上あるときに現れます。綴じ方を保存していればプレビュー、まだ保存していなければセットアップ画面が開きます。
⋮(メニュー) ゴミ箱(削除した原稿の一覧)を開けます。Git同期しているフォルダーでは「画像を追加」も選べます。

グループの操作とGit同期時の注意点

リポジトリ連携時のファイル表示

Git同期を設定している場合、リポジトリ内のファイルやフォルダーがグループ一覧にそのまま反映されます。PC等で作成した外部ファイルも端末から確認可能です。

階層内検索

一覧上部の検索欄から、現在開いている階層配下にあるすべてのドキュメントをまとめて検索できます。


5. エディター画面

テキストを入力・編集するメイン画面です。

上部バー

中央(タイトル領域)

右側

要素 操作内容
● 未保存(赤) タップすると手動保存します。
✓ 保存済み(青) 保存済みであることを示します。
タグマーク タグドロワー(→ 8章)を開きます。
オーバーフローメニューを開きます。

オーバーフローメニュー(⋮)

項目 操作内容
全文コピー 本文全体をクリップボードにコピーします(本文が空の場合は表示されません)。
投稿サイト この原稿で適用する記法と投稿先を選択します(→ 11.5 投稿サイト)。「標準に従う」と登録済みの投稿サイト一覧が表示されます。テキストモードでは、選択後に本文中の記法を一括変換するかどうかも確認します(読み取り専用時は表示されません)。
投稿サイトを開く 本文をクリップボードにコピーした上で、設定された投稿先URLをブラウザで開きます(URL設定時のみ表示)。
エクスポート テキストファイルとして他アプリへ共有します(本文が空の場合は表示されません)。
タグ一覧 タグドロワーを開きます。
テキスト / マークダウンプレビュー プレビュー画面を開きます(現在のモードに応じて切り替わります)。開いた時点で原稿は保存されます。
組版・PDF出力 文庫〜A4判型での縦書き・横書き組版プレビューおよびPDF/画像出力画面を開きます(→ 7章)。
整形 一字下げや記号・句読点の統一など、指定したルールを本文全体または選択行に適用します(テキストモード時。→ 整形)。
文章チェック 長い一文や文末の重複などを自動検出し、校正支援を行います(テキストモード時。→ 5.4 文章チェックパネル)。読み取り専用時も実行可能です。
変更履歴 過去の保存(復元ポイント)一覧から、当時の本文をプレビュー・復元します。
読み取り専用に戻す 編集可能にしていた同期リポジトリの原稿を読み取り専用に戻し、プレビューへ遷移します(未送信の変更がある場合は先に同期を完了させてください)。
設定 設定画面を開きます。

※「読み取り専用に戻す」「設定」「ドキュメントを削除」は、常にメニューの最下部に固定表示されます。

変更履歴の利用について

整形

メニュー(⋮)の「整形」を選択すると、表記揺れや体裁の乱れを一括で整えられます(テキストモード専用)。

項目 内容
地の文を一字下げる 行頭に全角スペースを挿入します。空行、すでに字下げされている行、台詞行(「」『』()で囲まれた行)は対象外です。
!?の後を一字空ける 感嘆符・疑問符の直後に全角スペースを1つ挿入します。「!?」と連続する場合は末尾にのみ挿入します。行末、閉じ括弧の前、句読点や三点リーダの前、すでに空白がある場合は空けません(半角の !? は縦中横の組版を維持するため対象外です)。
中黒の連続を三点リーダにする 連続する中黒3つ(・・・)を三点リーダ(…)に変換します。単独の中黒はそのまま維持されます。
三点リーダを偶数個に揃える 日本語組版の慣例に合わせ、奇数個並んでいる三点リーダ(…)に1つ追加して偶数組(2つ1組)に揃えます。
ダッシュの連続を罫線でつなぐ ダッシュが連続した際の隙間を埋めるため、罫線文字に置き換えます(2つ以上連続する場合のみ。初期状態はオフ)。
閉じ括弧の直前の句読点を削る 「そうだ。」→「そうだ」のように、閉じ括弧直前の句読点を削除します。
連続した句読点を1つにする 「そうだ。。」→「そうだ。」のように、重複した句読点を1つに統合します。
括弧を全角にする 半角の ( ) [ ] { } を全角に変換します。
!?の幅(なし / 全角に / 半角に) 感嘆符・疑問符の全角・半角を統一します。組版の縦中横設定に合わせて選択してください。
英数字の幅(なし / 全角に / 半角に) 英数字(0-9, A-Z, a-z)の全角・半角を統一します。縦書き組版において、全角は正立し、半角は横倒しで配置されます。

※改ページ・章タイトル・見出し行([newpage] / === / [chapter:…] / # …)や、行内のルビ・傍点記法(|漢字《かんじ》 / 《《傍点》》 等)の内部は整形対象外となり、書き換えられません。


行番号ガターとステータスバー


操作時間

その原稿を開いて実際に作業していた時間を計測し、ステータスバーや一覧カードに表示します。


未保存変更ダイアログ

自動保存がオフの状態で未保存の変更があるまま画面を離れようとすると、確認ダイアログが表示されます。

ボタン 操作内容
保存して閉じる 編集内容を保存して画面を閉じます。
破棄 編集内容を最後に保存した状態まで戻して閉じます(Undo履歴も消去されます)。
キャンセル 編集を継続し、エディター画面に留まります。

※自動保存がオンの場合は、確認ダイアログを挟まず自動的に保存して画面を閉じます。


5.1 ツールバー(テキストモード)

エディター下部に配置される各種操作ボタンです。ボタンの表示・非表示や配置順は設定で自由に変更できます(→ 11.2)。

ボタン 操作内容
虫眼鏡 検索パネルを開きます。
検索置換 置換パネルを開きます。
↩ / ↪ 元に戻す(Undo) / やり直し(Redo)。操作不可時はグレーアウトします。
ルビ ルビ挿入ダイアログを開きます。テキスト選択中はその文字列が親文字として設定されます。既存のルビ記法上にカーソルがある場合は編集モードとなり、記法の削除も可能です。
B / I / 傍点 太字 / 斜体 / 傍点。選択中なら選択文字列を記法で囲み、未選択なら入力ダイアログを開きます。太字・斜体は投稿サイト設定に連動し、傍点は独立して記法を設定できます(→ 11.5 投稿サイト)。
ゲーミング装飾。選択範囲を [[gaming:…]] で囲みます。テキストプレビューでは流れる虹色、組版・PDF出力では虹のグラデーションとして描画されます(サポーター購入後に解放される機能です。→ 11.11 開発を支援)。
あ゛ / あ゜ 濁点 / 半濁点。テキスト選択中は対象のかなすべてに濁点・半濁点を付与します(すでに付いている場合は外します)。初期状態では非表示です。
章タイトル挿入ダイアログを開きます。
改ページ カーソル位置に改ページ記法を挿入します。
挿絵 画像を選び、[[image:パス]] を独立した行として挿入します。組版では1ページに1枚置きます。
文章チェック 文章チェックパネルを開きます(→ 5.4 文章チェックパネル)。初期状態ではメニュー(⋮)内に配置されています。
テキストプレビューを開きます。
★(AI) AIアシスタントを開きます。テキスト選択中はその範囲が参照テキストとして渡されます(APIキー設定後に表示されます)。
…(非表示のツール) ツールバーで非表示に設定されている機能の一覧を開き、そこから直接実行できます。

※自作したカスタム挿入ツール(→ 11.2)も、このツールバーに追加して並べられます。


5.2 ツールバー(Markdownモード)

Markdown編集用のツールバーです。検索・置換・Undo/Redo・ルビ・プレビュー・AIに加え、見出し・リスト・太字・リンク・テーブル・画像などの挿入ボタンが配置されます。

画像の挿入

画像ボタンをタップすると、挿入方法を選択できます。

ドキュメント移動時の画像パス自動調整

ドキュメントを別のフォルダーへ移動した場合、本文内に記述された画像への相対パスは移動後の位置関係に合わせて自動的に再計算・更新されます。隣接する images/ フォルダー内の画像も一緒に移動先へ引き継がれます。


5.3 検索・置換パネル

要素 説明
検索入力欄 / 2/5 表示 検索文字列の入力と、現在の一致位置および総一致件数を表示します。
↑ / ↓ 前後の一致箇所へ移動します。
× パネルを閉じます。
置換入力欄 / 置換 / 全置換 置換対象の入力欄です。「置換」で現在の一致箇所のみ、「全置換」で一括置換します。
正規表現スイッチ オンにすると、検索文字列を正規表現パターンとして処理します。

正規表現検索・置換の仕様


5.4 文章チェックパネル

本文を自動解析し、読みにくさや誤りの可能性がある箇所を検出・指摘します。

要素 説明
3/12 件 表示 現在の指摘番号と総指摘件数です。解析中は –/– 件 と表示されます。
↑ / ↓ 前後の指摘箇所へ移動します。本文が該当位置までスクロールし、カーソルも移動します。
指摘内容 現在選択されている指摘の概要を表示します。
この指摘を無視する パネルを閉じるまでの間、その指摘を一時的に非表示にします。同一文や同一語に対する指摘もまとめて非表示になります。
辞書に追加 指摘された語をユーザー辞書へ追加する画面を開きます(語や読みを修正してから登録可能です。→ 11.3 文章チェック)。
× パネルを閉じます。指摘マーカーも消去されます。

指摘マーカーの表示仕様

AIでチェック

機械的なルールでは検知が難しい誤字・誤変換、脱字・衍字、助詞や活用の不自然さ、文のねじれ、固有名詞の不整合などをAIが総合的に解析します。


6. デュアルペイン(2画面表示)

大画面端末やタブレット、折りたたみ端末を開いた状態では、作業効率を高める2画面表示(デュアルペイン)が利用できます。

画面の配置と切り替え

操作と連動


7. テキストプレビュー / Markdownプレビュー

テキストプレビュー(.txt)

ルビ・傍点・章タイトル・改ページなどの小説用特殊記法を整形して表示します。

上部バーの要素 操作内容
前の画面に戻ります。
追従スイッチ オンにすると、エディター側のスクロールおよび検索ハイライトにリアルタイムで連動します。
鉛筆 エディター画面に切り替えます。

濁点・半濁点付きのかな表示

「あ゙」「な゙」「か゚」といった通常の文字変換では入力しづらい濁点・半濁点付きのかなも扱えます。


Markdownプレビュー(.md)

見出し・表・リスト・引用・コードブロックなどを標準的なMarkdownスタイルでレンダリングします。


組版プレビュー / PDF出力(文庫ページメーカー)

本文を文庫・新書・B6・四六・A5・菊・B5・A4判などの各種判型に合わせ、本格的な縦書き(または横書き)で組版し、ページめくり形式でプレビューできます。印刷入稿用のPDFと、全ページの画像(PNG / BMP)を書き出せます。

入口

開く場所 何が開くか
ドキュメント一覧・グループ一覧のカードの本アイコン その原稿1つを組んだプレビュー(エディターを開かずに組版できます。読み取り専用の原稿でも使えます)
エディターのメニュー(⋮)→「組版・PDF出力」 編集中の原稿を組んだプレビュー
グループ一覧でフォルダーを開いたときの上部バーの本アイコン、またはグループ行の本アイコン そのフォルダーの原稿をまとめて1冊に組む「シリーズ組版」(下記)

シリーズ組版(複数の作品をまとめて1冊に組む)

同じフォルダーに置いた複数の原稿を、順番を決めてまとめて1冊に組めます。1作品ずつPDFを作って後から結合するのではなく、最初から1冊として組版されるため、ノンブルと柱は通しで振られ、奥付は全体の末尾に1つだけ付きます。

プレビューの操作

上部バーの要素 操作内容
ページ位置(n / m) ページジャンプの帯を開きます。
編集アイコン 表示中の作品をエディターで開きます。
見開きアイコン(縦書きのみ) 見開き表示を切り替えます。オンの間は色が変わります。
追従スイッチ(2画面・単体組版のみ) エディターの編集位置への追従を切り替えます。
⋮ → 組版設定 組版設定シートを開きます(判型、段組、文字数・行数、フォント、余白、ノンブル、前付け・後付け、出力設定等)。
⋮ → 作品設定(シリーズのみ) セットアップ画面へ戻り、綴じる作品・順番・扉・本のタイトルと副題を変えます。
⋮ → 画像出力 全ページを画像(PNG / BMP、300dpiまたは600dpi)のZIPとして書き出し、選んだ保存先に保存します。
⋮ → PDF出力 印刷入稿基準を満たしたPDFファイルを生成し、選んだ保存先に保存します。

版面設定とプリセット管理

前付け・後付け(本扉・もくじ・扉ページ・奥付)

本扉・もくじ・扉ページ・奥付を付けるかどうかは、組版設定シートの「前付け・後付け」の節で選びます。4つの欄はどれも同じ形で、スイッチをオンにすると意匠(奥付ではひな形)のサムネイルが横に並び、タップして選びます。その下の「…の設定へ」で一覧を開けます。意匠やひな形は「11.4 組版設定」で作ります。

挿絵

テキストモードでツールバーの「挿絵」から画像を選ぶと、本文に [[image:images/xxx.png]] の行が入ります。 組版ではその位置でページを切り替え、1ページに1枚の挿絵を置きます。対応形式はPNGとJPEGです。 Markdownモードでは通常の画像ボタンを使います。

塗り足しが無ければ仕上がり全面、あれば塗り足しを含む全面を画像で覆います。 縦横比を保って中央に置くため、紙面と画像の比率が違うと上下または左右が切れます。 挿絵ページに柱・ノンブルは付きません。クレジット帯を付ける設定では帯を出します。 画像が見つからない、読めない、非対応の場合は警告を表示し、そのページを空のまま残します。 画像を直しても後ろのページ位置は変わりません。印刷時の解像度が低い場合も警告します。 Git同期・原稿の移動・バックアップでは、Markdownの画像と同じように挿絵の画像も一緒に運ばれます。

組版の詳細仕様

出力(PDF・画像)


8. タグ機能(ドロワーとタグ一覧)

原稿内の特定行にしおり(タグ)を挟み、後から瞬時に参照・ジャンプできる機能です。

タグドロワー

エディター画面のタグアイコンをタップするか、画面左端からスワイプすることで表示されるサイドパネルです。

要素 操作内容
現在のカーソル行に新規タグを付与するダイアログを開きます。
⬇(末尾へ) ドキュメントの最末尾へジャンプします。
📌(ピン) タブレット等の広い画面で、ドロワーを開いた状態のまま画面に固定します。
タグ行 タップして展開すると、そのタグが付与された行一覧が表示されます。行をタップすると該当ドキュメントの該当行へ即座にジャンプします。
タグ行の長押し タグの編集ダイアログ(タグ名・色・デフォルト指定)を開きます。

※★マークが表示されているタグはデフォルトタグであり、エディターのガター(行番号)を1タップするだけで素早く付与できます。


タグ一覧画面

ホーム画面のタグアイコンからアクセスできる全画面管理ビューです。 「タグ → ドキュメント → 該当行」の階層構造で一覧表示されます。


位置がわからなくなったタグ

外部ツールでのファイル編集やGit同期時の差分マージなどによって、タグが付与されていた正確な行位置が特定できなくなった場合、reylF はタグを破棄せず「位置不明タグ」として安全に保持します。


9. AIアシスタント画面

選択したAI事業者のAPIを利用し、執筆相談や校正支援を受けられる対話画面です。ホーム画面の「AIチャット」またはエディターのAIボタンから開きます。

対応プロバイダは Gemini(Google)OpenAIAnthropic(Claude) の3系統で、設定画面でいずれか1つを選択して利用します(→ 11.8 AI設定)。

[!NOTE] APIキーの登録が必要です 本機能を利用するには、事前に設定画面で事業者を選択し、ご自身のアカウントで発行されたAPIキーを登録する必要があります。未設定時は画面上部に案内バナーが表示され、キーを保存した時点で即座にチャットが利用可能になります。

チャットの開始とコンテキスト添付

画面構成と機能

ボタン 操作内容
コピー 返答テキストをクリップボードにコピーします。
報告 不適切・有害な返答や誤情報が出力された場合に、開発者へ報告データを送信します。

AI出力の報告機能

AIから不適切・攻撃的な内容や明らかな誤情報が返ってきた場合、「報告」ボタンから開発者へ詳細ログを送信できます。

  1. 該当メッセージ下の「報告」をタップします。
  2. 報告理由(不適切・攻撃的 / 事実と異なる / 有害・危険 / その他)を選択します。
  3. 必要に応じて補足説明を入力し、「送信」をタップします。

※送信データには、該当メッセージ、直前の会話ログ、システム指示、参照テキスト、モデル情報、アプリおよびOSバージョンが含まれます。ユーザー個人を特定する固有IDや広告IDは送信されません。送信完了時に発行される報告ID(例: R-7K2M-9XQ4)はアプリ内に自動記録されます(→ 11.9 不具合の報告)。

チャット履歴ドロワー(☰)


10. Git同期と競合解決(マージ)

GitHub等のGitリポジトリと接続し、複数端末での原稿共有や安心のクラウドバックアップを実現します。

同期のタイミングと動作

タイミング 動作内容
アプリ起動時 / 前面復帰時 ローカルの変更を内部記録後、リモートの最新変更を自動で取り込みます(Pull)。
アプリ終了時 / バックグラウンド移行時 この端末の変更をローカルにコミット記録します(リモートへは送信しません)。
ホーム画面の雲ボタン(下向き) リモートの変更を手動で取り込みます(Pull)。
ホーム画面の雲ボタン(上向き) リモートへ変更を送信します(Push)。拒否された場合は自動で一度Pullしてから再送します。
競合解決の「この内容で確定する」 解決内容を記録し、即座にリモートへ送信(Push)します。
「1日に1回Pushする」(任意設定) その日最初にアプリを開いた際、未送信の変更を自動でPushします(「高度な設定」)。

[!IMPORTANT] Push(送信)の重要性 通常設定では、ホーム画面の雲ボタン(上向き)を押したときのみリモートへ送信されます。 別の端末へ作業を移行する前には、必ず雲ボタン(上向き)を押して未送信データ(バッジ件数)を0にしてください。送信前のデータは端末内にのみ存在します。

※「自動で取り込む」設定はオフに変更可能です(→ 11.7 Git / GitHub設定)。

競合(コンフリクト)の解決

同一ドキュメントが複数環境で同時に更新され、自動マージが不可能な場合は競合状態となります。競合したドキュメントは一覧上で赤く表示され、タップすると競合解決画面が起動します。

画面要素 説明
参照ペイン 読み取り専用ビュー。Local(本端末の内容)/ Remote(リモートの内容)/ Both(双方の差分)をタブで切り替えて確認できます。差分ブロックの採用ボタンを押すと、その内容が編集ペインへ反映されます。
編集ペイン 通常のエディターです。参照ペインを確認しながら最終的な本文を編集します。
「この内容で確定する」 編集ペインの内容で競合を解消し、即座にリモートへ送信(Push)します。
←(戻る) マージを中断します。ローカルの作業状態は競合発生直前の状態に安全にロールバックされます。

※シングルペイン時は上部ボタンで「編集 / 参照」を切り替えます。タグ情報やドキュメント名などのメタデータは自動解決されるため、ユーザーが手動で調整するのは本文テキストのみです。

リポジトリのファイル構造

reylF は、GitHubリポジトリのルート直下に原稿ファイルを直接配置します。



11. 設定画面

設定はカテゴリ別の階層構造です。トップは3つのまとまりに分かれています。

まとまり カテゴリ
執筆 画面表示 / エディター / 文章チェック / 組版設定 / 投稿サイト
データと連携 保存管理(アプリ内データ / Git・GitHub) / AI
アプリ 不具合の報告 / reylFについて / 開発を支援 / ゲーミング

アプリのバージョンは「reylFについて」で確認できます。

11.1 画面表示

画面の配色、文字の大きさやフォント、エディター下部に表示するステータス項目を設定します。各グループはアコーディオン形式で展開されます。

画面

設定項目 説明
テーマ システム設定に従う / ライト / ダーク から選択します。
画面モード 自動(端末の状態に従う)/ 1画面 / 2画面 に固定できます。
2画面の分割方向 左右分割(既定)/ 上下分割 を選択します。
2画面にしたとき、開いていた画面を置く側 2画面化された際、直前の画面を 左 / 右(上下分割時は 上 / 下)のどちらに配置するかを設定します。

文字

設定項目 説明
フォント ゴシック / 明朝 / 等幅 / こぶり明朝 から選択します。
フォントサイズ スライダーで 12〜20pt の範囲で調整します。
エディター行間 / プレビュー行間 行間倍率を 1.1〜2.0倍 の範囲で設定します。

表示項目

設定項目 説明
全角・半角スペース スペース文字を視覚的に識別できる記号で表示します。
文字数 エディター下部および一覧カードに執筆文字数を表示します。
カーソルの位置 エディター下部に現在のカーソル位置(行:列および総行数)を表示します。
経過時間 エディター下部および一覧カードに、その原稿の累積作業時間を表示します。

※すべての表示項目をオフにした場合、エディター下部のステータスバー自体が非表示になります。


11.2 エディター設定

タグ操作(ガター)

エディター左端の行番号(ガター)に対する操作(シングルタップ / ダブルタップ / 長押し)それぞれに、以下の動作を割り当てられます。

検索開始位置

検索パネルを開いた際の検索開始位置を「先頭から」「カーソルから」のいずれかに設定します。

ツールバー設定

エディター下部のツールバーおよびメニュー(⋮)のボタン配置をカスタマイズします。「テキストツールバー」「マークダウンツールバー」「その他のツールバー」を個別に設定できます。

カスタム挿入ツール

よく使う記法や定型フレーズを登録し、ツールバーから1タップで挿入できるボタンを作成できます。

入力項目 説明
名前 ツールバーの一覧や「非表示のツール」に表示される名称です。
プレフィックス 挿入される文字列の前半部分です。
サフィックス 挿入される文字列の後半部分です(空欄可)。
改行を入れてブロックとして使う オンにすると、前後に改行が自動挿入され、ブロック記法として挿入されます。
使用するモード このツールを表示するモード(テキスト / Markdown / その他)を選択します。
アイコン ツールバーに表示するアイコンを選択します。「文字」を選ぶと任意の2文字をアイコン化できます。

※テキスト選択中に実行すると「プレフィックス+選択テキスト+サフィックス」が挿入され、カーソルは選択テキスト直後に配置されます。


11.3 文章チェック

エディターの文章チェック機能(→ 5.4 文章チェックパネル)で解析する対象項目やしきい値を設定します。

文の長さと読点

項目 数値範囲 内容
長い一文 地の文: 50〜300字(初期値100)<br/>会話文: 50〜300字(初期値150) 指定文字数を超える長文を検出します。台詞行は句点を打たない慣例を考慮し、別個にしきい値を設定できます。
読点が多い一文 3〜10個(初期値5) 一文の中に含まれる読点(、)が指定数以上ある場合に指摘します。

文末の連続

項目 数値範囲 内容
同じ文末の連続 文末表現: 連続文数(初期値3)<br/>語尾: 連続文数(初期値6) 同一の文末表現(「〜ていた」等)や同一の語尾(「〜た」等)が連続した場合に指摘します。
└ 体言止め・言い切りの連続も数える 「静寂。闇。」のような体言止めや終止形の連続も重複としてカウントします(初期状態はオフ)。

言葉の繰り返し

項目 数値範囲 内容
近くで繰り返す言葉 範囲: 50〜500字(初期値100)<br/>回数: 2〜10回(初期値3) 近接した範囲内で同一の単語が過剰に重複して出現した場合に指摘します(活用語は基本形に統合して判定)。

言葉づかい

項目 内容
同じ助詞の連続 「をを」「にに」のように、同一の助詞が連続している誤入力を検出します。
ら抜き言葉 / い抜き言葉 「見れる」「してる」などの口語表現・脱落表現を検出します。
括弧の対応 閉じられていない開き括弧や、対応する開きの存在しない閉じ括弧を検出します。

表記のゆれ

同一ファイル内で異なる表記が混在している箇所を検出します。

項目 具体例
送り仮名のゆれ 行う / 行なう
カタカナ語のゆれ サーバ / サーバー
異体字のゆれ 﨑 / 崎
全角半角のゆれ ABC / ABC、123 / 123

※解析は単一ファイル内で行われます。章ごとにファイルを分割している場合は、ファイル単位での判定となります。

共通

AI

AIを用いた文章チェックの詳細設定を行います。

項目 内容
指摘項目の選択 誤字・誤変換 / 脱字・衍字 / 助詞・活用 / 文のねじれ / 固有名詞の不一致 を個別にオン・オフできます。
AIチェックに使うモデル 空欄の場合はAIアシスタントと同一モデルを使用します。校正用に別モデルを指定することも可能です。
AIチェックの結果を消去 端末内にキャッシュされている過去のAIチェック結果を消去し、次回実行時に全文を再解析させます。

ユーザー辞書

作中の固有名詞(登場人物名、地名、造語)や頻出語句を登録することで、文章チェックの指摘対象から除外できます。


11.4 組版設定

組版プレビューおよびPDF出力で使用するレイアウト設定(版面)・もくじの意匠・扉ページの意匠・奥付を管理します。

本扉・もくじ・扉ページ・奥付を付けるかどうかは、組版設定シートの「前付け・後付け」の節で選びます(出力設定のすぐ上。本の順に本扉・もくじ・扉ページ・奥付と並びます)。印刷する本のように4ページ刻みのページ数が要るときは、節の最後の「ページ数を4の倍数にする」をオンにします(既定はオフ)。全体のページ数が4の倍数になるよう、奥付の手前(奥付を付けていないときは最後)に白紙が入ります。

版面設定(組版プリセット)

見本

もくじ

本の先頭に、収録した作品の題名と、その作品が始まるページ番号を並べた「もくじ」のページを加えます。付けるかどうかは組版設定の「前付け・後付け」(既定はオフ。シリーズ組版でも自動ではオンになりません)、意匠は「設定 › 組版設定 › もくじ」で作る名前付きの意匠から選びます。作品が1つだけの原稿でもオンにできます。

扉ページ

原稿の先頭に、題名と飾りを置いたページ(扉・中扉)を1枚加えます。副題がある原稿は、単体組版でも題名に続けて副題を表示し、設定シートの扉欄で編集できます。付けるかどうかは組版設定の「前付け・後付け」(既定はオフ。シリーズ組版のときだけ最初からオンになります)、意匠は「設定 › 組版設定 › 扉ページ」で作る名前付きの意匠から選びます。単体の原稿でもオンにできます。

奥付

同人誌や書籍の巻末に掲載する「奥付」のひな形を作成・管理します(最大20件まで登録可能)。

プリセットの持ち出しと取り込み

組版設定の右上「︙」→「すべてエクスポート」で、組版・扉・もくじ・奥付のプリセットを ZIP に保存できます。 1 件だけ持ち出すときは各一覧の行末「︙」から「エクスポート」を選び、確認画面で名前を確かめて OK を押します。 組版プリセットは確認画面で「紐づく扉・もくじ・奥付も含める」を選べます。背景の PDF・PNG も一緒に入ります。

取り込み先の端末で組版設定の右上「︙」→「インポート」から ZIP を選び、件数を確認して OK を押します。 同じ ID のプリセットがあるときは、1 件ずつ「置き換える/取り込まない」を選びます。全部選ぶまで OK は押せません。 まとめて選ぶボタンもあります。同名で別のプリセットは、名前に番号を付けて残します。 上限を超えた分は取り込まず、背景を読めなかったプリセットは背景なしで取り込みます。この 2 つがあったときだけ件数を知らせます。

11.5 投稿サイト

小説投稿サイトごとの仕様に合わせ、エディターで挿入する記法や投稿先URLを管理します。

設定項目 選択肢
ルビ |親文字《ルビ》(小説家になろう、カクヨム、ハーメルン等)<br/>[[rb:親文字 > ルビ]](pixiv)
傍点 |傍点《・・》(小説家になろう等。ルビ代用記法)<br/>[[emphasismark:傍点 > ・]](pixiv、文庫ページメーカー)<br/>《《傍点》》(カクヨム、ハーメルン、エブリスタ等)
章タイトル # 章タイトル(文庫ページメーカー)<br/>[chapter:章タイトル](pixiv)
改ページ ===(文庫ページメーカー)<br/>[newpage](pixiv)
挿絵 [[image:パス]](reylF独自。テキストモードの独立行のみ)
投稿先URL 原稿メニューからブラウザで投稿ページを直接開くためのURLを設定します。

傍点を「ルビで代用」するとは

傍点記法を直接サポートしていない投稿サイト(小説家になろう等)向けに、文字数と同数の「・」をルビとして付与する記法(|傍点《・・》)です。投稿先サイト上でも、reylF内のプレビューや組版でも、自然な傍点として表示・組版されます。

原稿ごとに投稿先を変える

作品ごとに投稿先が異なる場合は、エディターのメニュー(⋮)→「投稿サイト」から、その原稿固有の投稿先設定を選択できます。

記法の一括変換

テキストモード(.txt)の原稿において投稿先設定を変更した際、「本文の記法も変換しますか?」という確認ダイアログが表示されます。 「変換する」を選択すると、本文中のルビ・傍点・章タイトル・改ページ・太字・斜体が新しい投稿先の記法へと一括変換されます(実行後、Undoで元に戻すことも可能です)。


11.6 保存管理

自動保存の動作や、端末内データのバックアップ・復元、変更履歴の管理を行います。

設定項目 説明
自動保存 オンにすると、文字入力の停止後に自動で変更を保存します。
保存間隔(秒) 自動保存が実行されるまでの待機時間を 5〜30秒 の間で設定します。

アプリ内データ

ドキュメントの一括エクスポートやバックアップからの復元、変更履歴の容量確認を行います。

項目 操作内容
全ドキュメントをエクスポート すべての原稿(テキストファイル)を1つのZIPファイルにまとめ、選んだ保存先に保存します。
タグ付きエクスポート 原稿本文に加え、タグ、グループ構成、並び順を含む完全なバックアップZIPを生成し、選んだ保存先に保存します(画像同梱の選択可)。
タグ付きインポート 「タグ付きエクスポート」で生成されたZIPアーカイブから、原稿・タグ・グループを復元します。
変更履歴 端末内に保持されている過去の履歴データの使用容量を表示します。「履歴を削除」で履歴のみを消去して空き容量を確保できます(現在の原稿本文は削除されません)。
タグ付きエクスポートにおける画像の扱い

エクスポート実行時に「画像を含める」か「本文だけ」かを選択できます。

[!WARNING] 機種変更時のデータ移行に関する重要事項 reylF は大切な執筆データのプライバシーを守るため、原稿データを端末内ローカルに保存し、Googleアカウントの自動クラウドバックアップの対象から意図的に除外しています。 そのため、新しい端末へ機種変更する際は、事前に「タグ付きエクスポート」でZIPを書き出して新端末へ移行するか、Git同期を設定してください。

端末のバックアップで引き継がれるもの

Googleの端末バックアップやデータ移行機能を利用した場合の引き継ぎ対象は以下の通りです。

引き継がれる項目 引き継がれない項目(手動移行が必要)
接続リポジトリ設定(URL、ブランチ名、割当グループ) 原稿本文、タグ、グループ階層などの作品データ
アプリ基本設定(文字サイズ、テーマ、記法、組版設定等) GitHubアクセストークン、AIプロバイダのAPIキー
コミット名・メールアドレス(高度な設定)

11.7 Git / GitHub設定

GitHub等のGitリポジトリと接続し、複数端末での原稿同期や自動バージョン管理を設定します。

アカウント連携

以下のいずれかの方法でGitHubアカウントを連携します。

※連携を解除する場合は「トークンを削除」を実行します(接続中のリポジトリが存在する場合は先に接続を解除してください)。

同期する接続

同期対象のリポジトリは「接続」単位で柔軟に管理されます。

操作ボタン 内容
接続を追加 新しいリポジトリとの同期設定ウィザードを開始します。
編集 接続の表示名や同期ブランチの変更、および編集権限の再設定を行います。
削除 同期接続を解除します(GitHub上のリモートリポジトリが削除されることはありません)。
フォルダー接続の削除時の注意

グループに割り当てた接続を削除すると、「そのリポジトリとの同期を解除する」扱いとなり、端末内の該当フォルダーとドキュメントは削除されます(リモート側には残ります)。端末内に残したい場合は、事前に同期対象外の別グループへ複製してください。

接続を追加する(4ステップ)

  1. リポジトリの選択: 連携中のGitHubリポジトリ一覧から選択するか、その場で新しいプライベートリポジトリを作成します(URLの直接指定も可能です)。
  2. ブランチの選択: 同期するブランチを指定します。既存ブランチを選択するか、最新状態から新しいブランチを作成して開始できます。
  3. 取り込み先の指定: 「新しいグループとして追加」「既存グループに割り当て」「ライブラリ全体と同期」から選択します。
  4. 内容の確認と実行: 取り込み予定のファイル数や初期の編集権限(ロック状態)を確認し、「接続する」を実行します。
「ライブラリ全体と同期」を選ぶときの注意

すでに中身のあるリポジトリとライブラリ全体を同期する場合、この端末に溜めてきた変更履歴を削除してから接続することがあります(確認画面が出ます)。端末内の変更履歴はリポジトリへ引き継がれません。 原稿はこの端末に残り、接続したあとの変更は通常どおりリポジトリへ同期されます。

編集ロック(安全保護)の仕組み

外部ツール等で管理された大切なファイルを誤って上書き・破損しないよう、グループ接続で取り込んだファイルは**初期状態ではすべて読み取り専用(ロック状態)**で始まります。編集したいフォルダーは、グループ一覧のメニューから「編集できるようにする」を選択して個別にロックを解除してください。

ロックを再設定する(編集範囲のリセット)

「編集できるようにする」で解除したロック状態はリポジトリ内に安全に記録されます。誤って意図しない範囲を編集可能にしてしまった場合は、接続の「編集」画面から**「ロックを再設定する」**を実行することで、すべての項目を初期の読み取り専用状態へ安全に戻せます。

リポジトリの設定(設定の同期)

「ライブラリ全体」と同期している場合、エディター設定や組版設定などがリポジトリ内に自動保存されます。別の端末で同じリポジトリに接続した際、「リポジトリの設定」からこれらの設定をワンタップで取り込んで同期できます。

同期の動作

設定項目 説明
自動で取り込む オン(既定)の場合、アプリ起動時や前面復帰時にリモートの変更を自動でPullします。オフにすると手動操作(雲ボタン)時のみPullします。

高度な設定

設定項目 説明
コミットの名前 Gitコミットログに記録される作成者名です(空欄時は reylF User)。
コミットのメールアドレス Gitコミットログに記録されるメールアドレスです(空欄時は reylf@local)。
コミットメッセージ 同期時に使用されるコミットメッセージです(空欄時は Auto-save from reylF)。
Push時に履歴をまとめる オン(既定): リモート送信時に端末内の細かい保存履歴を1つのコミットに統合(Squash)し、履歴をすっきりと保ちます。
1日に1回Pushする オフ(既定): オンにすると、その日最初にアプリを開いた際に未送信の変更を自動でPushします。

同期エラー・不整合の修復

競合や通信エラーにより同期が停止した場合、接続カードに修復アイコン(絆創膏マーク)が表示されます。アイコンをタップすると修復シートが開き、以下の方法で復旧できます。

※問題が解消しない場合は、一度接続を削除して再接続を行うか、設定の「ログを開発者へ送る」から診断ログをお送りください。


11.8 AI設定

上からプロバイダ → APIキー → モデル → 接続テストの順に設定します。

項目 説明
プロバイダ 利用するAI事業者(Gemini / OpenAI / Anthropic)を選択します(常時有効なのは1事業者です)。
APIキー 選択した事業者のAPIキーを入力して保存します。キーは端末内のセキュアな領域に暗号化保存されます。クリップボードから貼り付けると、キーの形式から事業者を自動判別して切り替えます。
モデル 使用するモデルを一覧から選択します。一覧にない最新モデルを使用したい場合は「その他(手入力)」から直接指定できます。
接続テスト 設定された事業者・キー・モデルで実際にAPI通信を行い、正常に応答が得られるかを検証します。
カスタム指示 すべてのAI対話に共通して適用されるシステムプロンプト(文体、役割、制約条件等)を設定します。
プリセットプロンプト チャット画面からワンタップで呼び出せる定型指示(校正、続きの執筆等)を追加・編集・削除します。

[!NOTE] APIキーの自己調達について AI機能の利用には、各事業者(Google、OpenAI、Anthropic)が提供する開発者アカウントから発行されたAPIキーが必要です。API利用に伴う通信料金や利用枠は、利用者と各事業者との契約に基づきます。 なお、セキュリティ保護のため、APIキーは端末バックアップでは引き継がれません。新しい端末への移行時は再設定を行ってください。


11.9 不具合の報告

アプリの動作異常やクラッシュが発生した際、診断ログを確認した上で開発者へ直接送信できます。

項目 説明
ログを開発者へ送る 端末内に記録された動作ログの内容を画面上で確認した上で、開発者へ送信します。
送信した報告 これまでに送信完了した報告IDの一覧を確認・コピーできます。

動作ログの取り扱い

報告IDと削除要請

送信が完了すると固有の報告ID(例: R-7K2M-9XQ4)が発行され、アプリ内に記録されます。送信済みのログデータの削除を希望される場合は、プライバシーポリシー記載の連絡先へ該当の報告IDを添えてご連絡ください。


11.10 reylFについて

アプリのバージョン情報、各種公式ドキュメント、およびオープンソースライセンスを確認できます。

項目 説明
バージョン インストールされている reylF のバージョン番号を表示します。
マニュアルを開く 本マニュアルをアプリ内プレビューで閲覧します。
Webサイト reylF 公式紹介サイトをブラウザで開きます。
プライバシーポリシー 個人情報およびデータの取り扱い方針をブラウザで開きます。
利用規約 アプリの利用条件および免責事項をブラウザで開きます。
フォントのライセンス 画面表示および組版出力に同梱されている各種書体のライセンス全文を表示します。
オープンソースライセンス 本アプリが利用しているオープンソースソフトウェアの著作権・ライセンス全文を表示します。

11.11 開発を支援

reylF はすべての基本機能を完全無料で提供しています。アプリの開発・維持を応援してくださる利用者のために、任意のアプリ内課金(サポーター購入)を用意しています。


11.12 ゲーミング

アプリのUI要素や本文装飾を流れる虹色アニメーションにカスタマイズできるおまけ機能です。「開発を支援」をご購入いただくことで設定可能になります。

設定項目 説明
ヘッダ背景をゲーミングにする 各画面の上部バー背景を、ゆっくり流れる虹色グラデーションにします。
アプリ背景をゲーミングにする アプリ全体の背景を、淡い虹色アニメーションにします。
アプリ文字色をゲーミングにする アプリ内の文字およびアイコンを、流れる虹色で描画します。
エディター内もゲーミングにする 虹色の装飾効果をエディターの本文領域にも適用します(常時再描画を行うためバッテリー消費が増加します)。
ツールバーに「虹」を追加する 本文の一部だけをゲーミングにする記法 [[gaming:…]] を挿入するボタン「虹」を、エディターのツールバーに出します(→ 5.1 ツールバー(テキストモード))。ツールバーカスタマイズの表示・非表示と同じ設定です。
流れる速さ 虹が流れる速さの倍率です。1.0(標準)から 10.0 まで 0.1 きざみで選べ、文字・背景・本文・プレビューの虹すべてに反映されます。スライダー操作中から画面全体の虹がその場で速くなり、値の両脇の矢印で 0.1 ずつ微調整することもできます。

文字の虹と背景の虹は斜めの向きが交差しており、それぞれ反対の方向へ流れます(同方向による視認性の低下を防ぐための設計です)。虹は画面全体でひとつながりになっており、スクロールしても背景の座標系に固定されます。

すべて既定オフです。ここで選ぶアプリの装飾(流れる虹)は組版出力(PDF・画像)には適用されません。組版で虹色グラデーションとして印刷出力されるのは、本文を [[gaming:…]] で囲んだ範囲だけです(→ 7. テキストプレビュー)。払い戻しなどで購入が失効すると装飾は自動的に元へ戻りますが、設定値は保持されるため再購入時に即座に復活します。


12. キーボードショートカット

外付けキーボード接続時に利用できるショートカットキー一覧です。

キー操作 動作内容
Ctrl + N 新規ドキュメントを作成します。
Ctrl + O ドキュメント一覧画面を開きます。
Ctrl + S 編集中のドキュメントを手動保存します。
Ctrl + F 検索パネルを開きます。
Ctrl + H 置換パネルを開きます。
Ctrl + Z 元に戻す(Undo)。
Ctrl + Y やり直し(Redo)。
Ctrl + T 現在のカーソル行にしおり(タグ)を付けます。
Ctrl + R ルビ挿入ダイアログを開きます。
Ctrl + D 1画面表示と2画面表示(デュアルペイン)を切り替えます。

13. Markdown記法リファレンス

Markdownモード(.md)で利用可能な主要記法の一覧です。ツールバーのボタンから挿入可能な記法のほか、手入力で記述できる各種拡張記法に対応しています。

記法 記述例 説明
見出し # 見出し ボタンを連続タップすると ##### と見出しレベルが深くなります。
太字 / 斜体 / 取り消し線 **太字** / *斜体* / ~~取り消し~~ テキストを装飾します。
ルビ {親文字|るび} 親文字に対してふりがな(ルビ)を振ります。
インラインコード / コードブロック `code` / ``` 囲み プログラムコードや等幅テキストを整形表示します。
リンク [表示テキスト](URL) 外部Webページへのリンクを設置します。
画像 ![代替テキスト](相対パス) 画像を挿入します。パスに空白や括弧が含まれる場合は ![](<パス>) と自動整形されます。
リスト / 番号付き / チェックリスト - リスト / 1. 項目 / - [ ] タスク 箇条書きやToDoリストを作成します。
引用 > 引用文 他所からの引用テキストをブロック表示します。
水平線 --- セクションを区切る横罫線を挿入します。
テーブル 表記法ダイアログ 行数・列数を指定してグリッド表を生成します。
脚注 [^注釈名] 本文中に注釈番号を付与し、末尾に注記を展開します(手入力)。
数式(KaTeX) $x^2$ / $$ ... $$ インラインおよびブロック数式をレンダリングします(手入力)。
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reylF(チラシの裏に10万字書きたい人向けテキストエディター)